入学を希望する方へ

大学院外国語教育論講座(修士課程,博士課程)への入学を希望される方へ

修士課程並びに博士編入を希望する学生は下記の注意事項を熟読の上,事前にメールにて必ず連絡をとり,本研究室の指導できる研究計画であるかと確認して下さい。

本研究室では,フランス語教育学だけではなく,言語政策(対象言語や地域は特定しません)や,言語教育と文化,異文化間教育,多言語・多民族社会における言語と社会の関係などの課題を研究したい学生を求めます。本研究室を希望する方は,次の文献を読むことを勧めます。

マイケル バイラム 『相互文化的能力を育む外国語教育: グローバル時代の市民性形成をめざして』

大木 充・西山教行 編『マルチ言語宣言:なぜ英語以外の外国語を学ぶのか』

細川英雄/西山教行編『複言語・複文化主義とは何か – ヨーロッパの理念・状況から日本における受容・文脈化へ』

ルイ=ジャン・カルヴェ、『言語政策とは何か』

パッツィ・M.ライトバウン『言語はどのように学ばれるか――外国語学習・教育に生かす第二言語習得論』

フランソワ・グロジャン 『バイリンガルの世界へようこそ -複数の言語を話すということ』

研究室の読書会でこれまでに取りあげた書籍については,できるかぎり読んで下さい。

京都大学大学院人間・環境学研究科の修士課程入学試験は、毎年、9月と2月の2回、行われます (ただし、いずれの試験で合格しても、入学は次年度の4月になります)。 しかし9月の試験で学生定員が充足された場合には、2月の試験では、学生を募集しない場合もあります。したがって、次年度の4月に入学を希望する者は、まずは、9月の試験に挑戦することをお薦めいたします。修士課程への入学を希望するかたは,研究計画書,履歴書,ならびにこれまでの研究内容書を提出の上,事前に連絡を取ってください。

博士編入は定員に余裕のあるかぎり受け付けます。博士編入にあたっては,日本学術振興会 特別研究員(DC1)申請書に匹敵する研究計画を用意することが必要です。

研究生(定員3名)を希望する方へ

私の研究業績はこのホームページ内のリンクから閲覧できるようになっています。研究生を志願する方は,そのうちダウンロード可能なものには全て目を通し、研究計画書,履歴書,ならびにこれまでの研究内容書を提出していください。(この要件を満たしていないメールには返事をさしあげられませんので、ご了承ください)

・ まず研究計画書(4000字程度)を作成してください。作成にあたっては、以下を注意してください。

(1)その分野の概説書、入門書を読む
(2)研究テーマを(暫定的に)決定する
(3)研究テーマに関する先行研究を探し、それを(網羅的に)読む
(4)先行研究で何が既に明らかになっており、何が明らかになっていないかを明確にする
(5)その上で自身の研究目的を具体化する(ここでようやく暫定的なテーマが具体的なものとなります)。
(6)研究計画書の書き方に関する本を読み、研究計画書を作成する.

cf.研究計画を書くにあたっての参考文献:

細川英雄(2006)『研究計画書デザイン 大学院入試から修士論文完成まで』

細川英雄(2008)『論文作成デザイン―テーマの発見から研究の構築へ 』

細川英雄(2012)『研究活動デザイン 出会いと対話は何を変えるか』

本田 弘之, 岩田一成, 義永 美央子, 渡部 倫子(2014)『日本語教育学の歩き方―初学者のための研究ガイド』大阪大学出版会

・ 履歴書を作成してください。
・ これまでの研究内容書(4000字程度)を作成してください。
・ 研究計画書、履歴書,これまでの研究内容書をお送りください。
・ 書類選考で合格とされた方には,その後に課題を提出し,直接あるいはスカイプなどによる面接を受け,研究生としての受入を判断します。(計画書が優れていても分野が違うなど、私には指導できないと思われるものは不採択になります)。

・ 受け入れを歓迎する方は以下の通りです。
(1)共通の研究分野であること
(2)研究分野についての基礎知識を有していること
(3)研究計画書の書き方を勉強して知っており、内容も優れていること

・ 日本在住の方は可能であれば、年2回実施される大学院説明会にご参加ください。

これまでに読書会で取りあげた書籍

オードリー・オスラー, ヒュー・スターキー, 清田 夏代訳, 『シティズンシップと教育―変容する世界と市民性』

クロード・トリュショ  『多言語世界ヨーロッパ―歴史・EU・多国籍企業・英語』

フランソワ・グロジャン 『バイリンガルの世界へようこそ -複数の言語を話すということ』

アントワーヌ・メイエ 『ヨーロッパの言語』

ピエール・ブルデュー『ディスタンクション』

トックヴィル『アメリカのデモクラシー』

ゲルナー『民族とナショナリズム』

デューイ『民主主義と教育』

ダニエル・バッジオーニ『ヨーロッパの言語と国民』

ジョン・ロック『子どもの教育』

サイード『オリエンタリズム』

デュルケーム『フランス教育思想史』

コメニウス『大教授学』

ピエール・ブルデュー『国家貴族 – エリート教育と支配階級の再生産 』(全2巻)

ジェラール・ブシャール『ケベックの生成と「新世界」 : 「ネイション」と「アイデンティティ」をめぐる比較史』

キムリッカ『多文化時代の市民権』

ヴィゴツキー『思考と言語』

クインティリアヌス『弁論家の教育』〈1〉

フィッシュマン『言語社会学入門』

アジェージュ『絶滅していく言語を救うために-ことばの死とその再生』

センプリーニ 『多文化主義とは何か』

小熊英二『単一民族神話の起源―「日本人」の自画像の系譜 』

クロード・レヴィ=ストロース,荒川幾男訳 『人種と歴史』

ピエール・ブルデュー『話すということ―言語的交換のエコノミー 』

ネウストプニー、宮崎 里司 『言語研究の方法―言語学・日本語学・日本語教育学に携わる人のために』

フロリアン・クルマス『ことばの経済学』

ピエール ・ブルデュー、ジャン・クロード パスロン『再生産―教育・社会・文化』

エマニュエル ・トッド『移民の運命―同化か隔離か』

SUSO LOPEZ Javier (2008), De “Un niveau seuil” au “Cadre europe´en commun de re´fe´rence pour les langues”, fondement linguistique et psychologiques, approches me´thodologiques et tendances actuelle dans l’enseignement et l’apprentissage du francais langue e´tarnge`re, Granada : Editorial Universidad de Gradnada, 459 p.

CUQ Jean-Pierre, GRUCA Isabelle (2003), Cours de didactique du francais langue e´trange`re et seconde, Grenoble : Presses Universitaires de Grenoble, 452 p.