教育研究業績

著書 教科書等 学術論文:フランス語教育学関係等 学術論文:フランス文学関係等 研修報告書等 学会等研究発表 研究会等発表・報告
翻訳等 その他

新刊

マルティンヌ・プレッチェル 西山教行訳 (2021)
『異文化間教育』 白水社(文庫クセジュ)

著書

書名単著・共著,分担執筆など出版社刊行年概要
『言語の標準化を考えるー日中英独仏「対照言語史」の試み』(「フランス語史の概略」「フランス語の標準化とその変容ー世界に拡がるフランス語」)分担執筆(高田博行,田中牧郎,堀田隆一編 :pp. 34-35, 149-168)大修館書店2022
CEFRの理念と現実-CEFRの理念をめぐって (まえがき,CEFRはなぜわかりにくいか- CEFRの成立とその構造-)編著(西山教行,大木 充)くろしお出版2021
CEFRの理念と現実-CEFRの実践をめぐって(あとがき)編著(西山教行,大木 充)くろしお出版2021
『グローバル化のなかの異文化間教育   異文化間能力の考察と文脈化の試み 』(前書き,第4章「異文化は理解できるか」を分担執筆)編著(西山教行,大木 充)明石書店2019
「フランス語による移民の統合とは何かーフランスにおける成人移民への言語教育政策の変遷と課題」 松岡洋子・足立祐子編『アジア・欧州の移民をめぐる言語政策』分担執筆 (pp. pp. 102-131.)ココ出版2018
「複言語・異文化間教育から考える「グローバル人材」の異文化観」泉水浩隆編『ことばを教える・ことばを学ぶー複言語・複文化・ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)と言語教育』分担執筆(pp. 11-28.)行路社2018
The teaching of foreign languages in Japan and international academic activities, "Internationalization and diffusion strategies of the Japanese Association for French Language Education, Société Japonaise de Didactique du Français, as a Field" edited by Kazuko Sunaoka & Yoshiyuki Muroi 分担執筆,単著論文(pp. 69-88)Asahipress (Tokyo)2017
« Action de l'Alliance française en Extrême Orient au XIXe siècle - les enjeux géopolitiques de la diffusion du français » Le Japon, acteur de la francophonie : enjeux intérieurs, enjeux extérieurs 編著(Jean-Francois Graziani)単著論文(pp. 77-90)Editions des archives contemporaines2016
« La Commission Asie-Pacifique »,Enseigner le français dans le monde Le livreblanc de la FIPF,dirigé par Jean-Pierre Cuq共著(Fabienne Lallement)分担執筆(pp. 131-148)Gerlint (France)2016
「界としての日本フランス語教育学会にとっての国際化と対外発信の戦略」『日本発多言語国際情報発信の現状と課題ーヒューマンリソースとグローバルコミュニケーションのゆくえ』砂岡和子&室井禎之(編)単著論文(pp. 25-39)朝日出版社2016
『世界と日本の小学校の英語教育 −早期外国語教育は必要か』編著(西山 教行,大木 充)明石書店2015
« Essor et évolution de l'association de professeurs de français dans un pays non francophone - mise en place de didactique du français par la Société Japonaise de didactique du français (SJDF) », Contextualisations. 20 ans de FLES共著( pp. 201-215を担当)EME Editions (Bruxelles)2015
『異文化間教育とは何か ―グローバル人材育成のために 』編著(西山教行 , 細川英雄, 大木充 編)くろしお出版2015
「複数言語の交差から生まれる言語教育学の可能性:『ヨーロッパ言語共通参照枠』の成立をめぐる英語とフランス語の位相」,『ことばの教育を問い直す―8つの異論をめぐって―,森住衛教授退職記念論文集』共著( pp. 175-184)三省堂2015
「私事化する教育と言語教育の可能性:グローバル人材に欠けるものは何か」「フランスと日本の自国語普及政策をめぐって―あとがきにかえて」(『「グローバル人材」再考』共編著(平畑奈美, pp. 233-255, pp. 291-298)くろしお出版2014
« Former les enseignants aux approches plurielles et au CARAP au Japon – Quelques résultats », in A diversidade linguística nas práticas e discursos de educação e formaçã共著(共著者Mayo Oyama, Michel Candelier, pp. 343-358.)Aveiro : UA Editora Universidade de Aveiro,2014
« Le CECR est-il promu en faveur du monolinguisme ou du plurilinguisme en Asie du Nord-Est ? » in Plurilinguisme, vingt ans après ?, Sous la direction de Violaine Bigot, Aude Bretegnier, Marité Vasseur.共著(pp. 55-63を担当)Editions des archives2013
Dynamique des langues, plurilinguisme et francophonie en Asie de l’Est. La Corée.Sous la direction de Pierre Martinez, pp. 195-204 « Éveil à la pluralité et hégémonie linguistique. D’un enseignement précoce de l’anglais à une éducation internationale au Japon » )共著(共著者 OYAMA Mayo)Éditions Riveneuve, Collection Actes Académiques, Paris.2013本稿は,日本における小学校外国語活動の導入を検証し,外国語活動とコミュニケーション教育に揺れる位置づけの中で,国際理解教育の枠組みで実践された「言語へのめざめ活動」が単一言語主義の言語教育を刷新しうる可能性を探究する。
Contextualisations du CECR Le cas de l’Asie du Sud-Est, Recherches et Applications / Le Français dans le Monde, n. 50, (« Contexutaliser le CECR » avec Véronique Castellotti pp. 11-18, « Pour une politique linguistique en faveur de la contextualisation du CECR en Asie du Nord-Est », pp. 28-37),共編著(Véronique Castellotti, Nishiyama Noriyuki)Clé International.2011.7『ヨーロッパ言語共通参照枠』を日本,韓国,中国,ベトナムといった東アジアにどのように文脈化することができるのか,ヨーロッパ起源の教育装置の文脈化を考察と実践に関する論集。序論並びに北東アジアでの『ヨーロッパ言語共通参照枠』の文脈化に当たっての言語政策の視座からの課題を解明する論文を担当。
『マルチ言語宣言:なぜ英語以外の外国語を学ぶのか』(「多言語主義から複言語主義へ」を執筆)共編著(大木 充・西山教行 編)京都大学学術出版会2011.6わが国の外国語教育には英語偏重の傾向があり、世界文化が一様にアメリカ化され、世界文化の多様性が失われてしまう可能性がある。本書は、このような状況を鑑みて、外国語教育を通じて多極的な世界観について学ぶことの重要性について再考する試みである。著者は,日本における多言語主義の受容から複言語主義への転換をたどり,共通社会資本としての言語教育の意義付けを考察した。
Le livre en Français : production et portée, ouvrage collectif (« Des manuels de français pour les colonisés : quel français enseigner aux colonisés en Tunisie sous le protectorat français ? », pp. 223-229)coordonné oar Ilham Slim Hoteit(Beyrouth : CMA, FIPF)201019世紀末のフランス保護領チュニジアの公教育局長マシュエルの刊行した,植民地のフランス人,外国人並びに原住民に対するフランス語教科書を分析し,原住民を対象とするフランス語教材が原住民の文化を尊重する姿勢を示しながらも,植民地主義に条件づけられていた限界を論証した。
『複言語・複文化主義とは何か - ヨーロッパの理念・状況から日本における受容・文脈化へ』(序 「複言語・複文化主義の受容と展望」ならびに「複言語・複文化主義の形成と展開」を執筆)共編著(細川英雄/西山教行編)くろしお出版2010.12『ヨーロッパ言語共通参照枠』の理念である複言語・複文化主義が日本の言語教育にどのような意義を持ちうるか,この理念がヨーロッパの文脈にお手どのように形成されてきたのかを解明した。
『現代フランス社会を知るための62のキーワード』(「まえがき」,「移民」,「グランゼコール」,「言語政策」,「文化外交」を執筆)共編著(三浦信孝・西山教行編)明石書店2010.12フランス語教育における文化の語り方,フランスにおける移民の現況について,高等教育機関の一つであるグランゼコールについて,フランス政府の進めるフランス語政策について,またフランス政府の掲げる文化外交の梗概を展開した。
『언어제국주의란 무엇인가』(「프랑스어는 ‘프랑스인’을 창출하는가-식민지 제국에 있어서의 알리앙스 프랑세즈의 언어 보급 전략」を執筆)(訳者:이연숙, 고영진, 조태린)『言語帝国主義とは何か』(「フランス語は『フランス人』を創出するか:植民地帝国におけるアリアンス・フランセーズの言語普及戦略」)の韓国語版。共著(169-192 pを担当)돌베개(한국)(韓国)2005『言語帝国主義とは何か』(「フランス語は『フランス人』を創出するか:植民地帝国におけるアリアンス・フランセーズの言語普及戦略」)の韓国語版。
 Qu'est-ce que l'impe´rialisme linguistique ?(《 La langue francaise produit-t-elle des ' Francais' ? : la strate´gie de diffusion du francais par l'Alliance Francaise au sein de l'Empire colonial 》)共著(119-133pを担当)INALCO /EDISUD2005.1『言語帝国主義とは何か』(「フランス語は『フランス人』を創出するか:植民地帝国におけるアリアンス・フランセーズの言語普及戦略」)のフランス語版。
『国際交流の諸相:新潟大学マネジメントスクール研究叢書1』(「言語は国際交流の核となるだろうか:フランコフォニーの形成と多国間国際交流の試み」)共著(27-46pを担当)渓水社2004.2国際交流の展開をフランス語の普及と拡大を通じた運動の中から考察し,フランコフォニー運動の歴史的形成と現状,ならびに日本においてこのような国際運動に関わることの意義を検討した。
『言語帝国主義とは何か』(「フランス語は『フランス人』を創出するか:植民地帝国におけるアリアンス・フランセーズの言語普及戦略」を執筆)共著(132-149pを担当)藤原書店2000.12本稿は、フランス植民地帝国においてアリアンス・フランセーズの企図した言語普及戦略を、言語と国民の相関性の観点から解明するものである。言語普及政策の責任者たちは、帝国の国語としてのフランス語を植民地の版図に普及・教育することにより、フランス語を話す国民として「フランス人」の創出を試みた。しかし言語を通じた同化主義は部分的に機能するのみで、当初より言語同化主義は空洞化していたことを検証した。

教科書等

書名単著・共著出版社刊行年概要
フランス語コミュニケーション入門 Sur le pont共著(青木・ライエブ,藤井フランソワーズ,西山教行)朝日出版社2017
Grammaire active du français, Pour une initiation au plurilinguisme et au pluriculturalisme(グランメール・アクティブ・ド・フランセ)共著(大木充,Jean-François Graziani) 92 p.朝日出版社2010.1フランス語の初級文法教材であり,初級文法の学習と並んで,フランス語,フランス文化の学習を通じた複言語・複文化能力の導入を試みる。ポートフォリオを添付し,CALL教材としての使用を前提としている。
『ラ・フランコフォニー』La FrancophonieJean-Louis Jouvert原著、共著(三浦信孝)第三書房1998.11フランコフォニー運動の展開を、フランス語の歴史的拡大、現代世界におけるフランス語の現況、フランス語の地域変種、フランス語圏文学、および政治制度としての観点から概説する、既習者向け教材。原著に対して大幅に註を付け、日本人学習者の便宜を図った。
『ヌーヴェル・シャンソンによる現代フランス語スケッチ』Nouvelle Generation Francaise 2共著(Jean-Claude Demari, 長野督、Louis-Jean Calvet)第三書房1997.2シャンソン、ロック、ラップ、レゲエ、ファンクにいたるまでさまざまなジャンルから選ばれた現代フランスを代表するアーティスト34名の音楽を聞くことにより、フランス語のリズムや魅力、また背景の社会・文化を発見し学習することができるよう練習問題等を構想した教材。現代フランスの若者の言葉を学び、移民問題、失業といった現代フランス社会文化の諸要素を学ぶことができる。また音楽性、図像解釈学など言語以外の要素からもフランス文化を学ぶことができるよう配慮している。
『シャンソンによるエチュード』En chantant ; etude de francais par les chansons共著(藤井宏尚)朝日出版社1994.11フランスおよびフランス語圏のシャンソン6曲を取り扱った既習者向きの教材。シャンソンの鑑賞、読解を通じて、フランス、フランス語圏の言語文化の学習をめざしている。

学術論文:フランス語教育学関係等

題名単著・共著発行所・発行誌発行年概要
Représentations du français à travers des rencontres postcoloniales単著L’Arche, 30, pp. 51-63.2023Ce présent texte consiste à revenir sur l’expérience personnelle d’un Japonais qui a appris le français pour se faire ensuite professeur de la langue. J’ai rencontré au cours de la formation des Africains francophones, d’abord un Rwandais et ensuite un Guinéen, qui ont marqué l’identité professionnelle du professeur ; je m’étais intéressé au début de l’apprentissage à la littérature française, haute culture par excellence, avant de découvrir la diversité du monde francophone. La représentation du français chez les Africains francophones se s’identifie pas avec celle des Japonais qui n’ont jamais connu l’expérience de la domination coloniale avec la langue de Molière.
L’article dégagera de ces rencontres un itinéraire postcoloniale de l’enseignement / apprentissage du français.
京都大学におけるフランス語教育の変遷と課題―1949 年から 21 世紀にいたるまで―単著京都大学国際高等教育院紀要 第5号, pp. 1-19. 2022
標準語をめぐるフランス語の過去と現在単著『日本語学』5月号,pp. 82-942018
L’interculturel à l’épreuve de la contextualisation単著Les Cahiers du GEPE2017
Essor du plurilinguisme dans le Japon moderne : Du plurilinguisme intensif pour les élites au plurilinguisme extensif pour les masses単著European Journal of Language Policy 9.22017
「京都大学における文法教育の起源とその特徴」単著Revue japonaise de didactique du français, vol. 11, n.1 , Etudes didactiques, pp. 65-812017
複言語・異文化間教育から考える「グローバル人材」のゆくえ単著「ヨーロッパ言語共通参照枠の現状と今後」ー初修外国語を中心に(2015年度南山大学地域研究センター共同研究助成金による成果報告書) pp. 5-18.2016
フランスの大学における英語による教育をめぐる論争-外国語による教育にはどのような法的規制が必要か共著(ジャン=フランソワ・グラジアニ西山教行)田川千尋(編)『グローバル化と高等教育』未来共生リンディングス vol. 8(大阪大学)pp. 57-692015
複言語主義に見る言語教育の目的単著『ヨーロッパ日本語教育』19ヨーロッパ日本語教育シンポジウム報告•発表論文集(依頼論文)pp. 17-282014
« Indochine, Chine et Japon vus par l'Alliance française au XIXe siècle - la question de la diffusion du français sous son versant géopolitique »単著Actes du premier colloque international conjoint de la SCELLF et de la SJDF (Seoul : Daehaksa, pp. 56-64)2014
中華世界における『ヨーロッパ言語共通参照枠』の受容–中国,台湾の教育文化と「スタンダード」共著(程 遠巍)Revue japonaise de didactique du français, vol.8, n.1 , Etudes didicatique, pp. 32-48.2013
ヨーロッパに多言語主義は浸透しているか:ユーロバロメーター2001, 2005, 2012 からの考察共著(堀晋也)Revue japonaise de didactique du français, vol. 8, n.2 , Etudes didicatique, pp. 33-50.2013
Is it possible to directly transfer concepts on evaluation in the CEFR to foreign language education in Japan?共著(Kazuhito Unia)European Journal of Language Policy, Volume 5, Number 2 (Liverpool University Press),pp. 225-2242013
『ヨーロッパ言語共通参照枠』の考え方:5 つのキーワードから考える単著『英語と文化』(大阪樟蔭女子大学樟蔭英語学会誌)第3号, pp.9-36.2013本論文は,『ヨーロッパ言語共通参照枠』を,ヨーロッパ,言語,共通,参照,枠の観点から分析し,文脈化に必要な方策を考察した。
Formation intellectuelle et politique de Pierre Foncin, fondateur de l’Alliance française et la réforme de la politique éducative au XIXe siècle単著Revue japonaise de didactique du français, vol. 7, n. 2, Etudes françaises et francophones pp. 52-672012本論文は,アリアンス・フランセーズの創設者の一人ピエール・フォンサンの生涯と活動を当時の社会文化的文脈に位置づけ,特別中等教育や女子中等教育など19世紀半ばの教育改革に対する関与を明らにした。
Assimiler ou non les indigènes dans l’Empire colonial français - les indigènes devaient-ils apprendre le français ?単著Croisements (レフェリー制国際雑誌), 1, pp. 125-137.2011本論はフランス第三共和制下に実施された植民地同化政策をギュスターブ・ルボンならびにレオポル・ド・ソシュールの批判的言説から分析し,同化政策が文明人と原住民の本質的相違のために困難となった社会的文脈を解明する。
« Contextualiser le CECR en Asie du Nord-Est, un rêve ou une source d’inspiration ? »単著Journal of European Languages, vol. 3, (Dayeh university Taiwan) pp. 21.2010本稿は『ヨーロッパ言語共通参照枠』の日本における受容を振り返り,アジアにおいてこの教育装置を導入するには隣国との関係に言語教育を位置づける必要があることを論証し,その上でフランス語教育の意義を解明した。
共和国統合をめざす受入れ統合契約と移民へのフランス語教育の制度化について単著『言語政策』第6号(レフェリー制雑誌)pp. 1-17.2010本稿はフランスが新たな共和国統合のために2007年より導入した「受け入れ統合契約」と移民に対するフランス語教育の関連を考察し,この新たな統合装置がこれまでの共和国統合に比べてどのような相違があるかを検証した。
Les causes principales de la baisse de motivation chez les apprenants japonais de français共著(Ohki Mitsuru, Hori Shinya, Tajino Akira)Revue japonaise de didactique du français, vol. 4, n. 1, Etudes didactiques (レフェリー制国際雑誌), pp. 71-88.2009本論文は,日本人フランス語学習者が学習動機を失うプロセスを統計的に解明し,学習動機を維持したうえで学習を進めるための方策を考究した。
Pierre Foncin, fondateur de l'Alliance française, et l'enseignement de la géographie au service de la diffusion du français au XIXe siècle単著Revue japonaise de didactique du français, vol. 4, n. 2, Etudes francophones (レフェリー制国際雑誌), pp. 69-84.2009本論文は,アリアンス・フランセーズの創設者の一人であるピエール・フォンサンの地理教育を考察し,第3共和制における地理教育とフランス語普及の関係性を解明する。普仏戦争以降のフランス社会において郷土愛の涵養を企図した地理教育は植民地への関心を高めることを通じて,国外への言語普及の意義を訴えていった。
L'impact du Cadre européen commun de référence dans l'Asie du Nord-Est : pour une meilleure contexualisation du CECR単著Revue japonaise de didactique du français, vol. 4, n. 1, Etudes didactiques (レフェリー制国際雑誌), pp. 54-70.2009本論文は日本における『ヨーロッパ言語共通参照枠』をの受容を分析し,その活用の多くが文脈化なき援用に陥りがちな現状を解明し,『参照枠』の文脈化を国内言語教育政策ならびに北東アジアの言語政策において考察する。
ヨーロッパ社会政策からみた『ヨーロッパ言語共通参照枠』と日本の第2外国語教育の展望単著『ドイツ語教育』(レフェリー制雑誌), n. 14, p. 74-83.2009本論文は,『ヨーロッパ言語共通参照枠』をヨーロッパ統合へ向けた社会政策の観点より考察し,『参照枠』が日本の第2外国語教育に対してどのような可能性を示すのかを検討した。
La décontextualisation d’une méthode de langues et ses avatars : la méthode Gouin importée à Taiwan sous la domination coloniale japonaise pour la diffusion du japonais単著Recherches et application, Le français dans le monde(レフェリー制国際雑誌), n. 46, pp. 106-115.2009.7本論文は19世紀末のフランスに考案された教授法が20世紀初頭のアジアにおいてどのように移入され,実践されたのかを考察する。19世紀末のフランスにおいて,グアンの考案した言語教授法は直接法の先駆と考えられることが多いが,これは植民地台湾に移入され,同化主義的言語政策を発展させた。そもそもグアンは植民地主義とは全く関係のない文脈からこの教授法を構想し,学習の書記においては学習者の母語の使用を容認しているにもかかわらず,同化主義の社会文化的文脈との関連で,当初の構想よりもいっそう直接的な教授法として実践されていった。
『ヨーロッパ言語共通参照枠』の社会政策的文脈と日本での受容単著『言語政策』第5号(レフェリー制雑誌)pp. 61-75.2009.3本論文は『ヨーロッパ言語共通参照枠』を社会政策的視座より分析し,日本の言語教育界のおける受容を検証し,その上で『ヨーロッパ言語共通参照枠』の理念を生かす試みとして,「北東アジア言語共通参照枠」の可能性を展望した。
フランス社会の「少数民族」とは誰か―異言語話者から移民まで単著『人環フォーラム』(京都大学人間・環境学研究科)N. 21,pp. 30-33.2009.3本論文は,フランスにおける「少数民族」と何か,この課題について言語問題を通じて歴史的に検討し,現代社会における移民をあらたなる「少数民族」と位置づけることを試みる。
Pierre Foncin, fondateur de l’Alliance Francaise et l’enseignement de l’histoire : formation intellectuelle d’un re´publicain au XIXe sie`cle単著Revue japonaise de didactique du francais, vol. 3, n. 2, Etudes francophones   (レフェリー制国際雑誌), pp. 42-59.2008.1本論文は,アリアンス・フランセーズの創設者の一人であるピエール・フォンサンの歴史教育を考察し,第3共和制において地理教育ならびにフランス語普及政の推進に関わるフォンサンがどのような文脈において歴史教育に関わり,その後,地理教育へと転身したのかを分析し,共和主義的知識人の知的遍歴を解明した。
Les civilise´s ont-ils besoin d’apprendre la langue des indige`nes ? : la politique linguistique e´ducative de l’arabe chez Louis Machuel dans la Tunisie sous le Proctectorat francais a` la fin du XIXe sie`cle 単著Revue japonaise de didactique du francais, vol. 2, n. 2, Etudes francophones   (レフェリー制国際雑誌), pp. 23-422007.10.1本論文は,19世紀末のフランス保護領チュニジアにおいて導入された,フランス人に対するアラビア語教育の実態を考察した。植民地化以前に実践されていた宗教の濃厚な言語教育に代わって,初代公教育局長マシュエルは非宗教的で実践的な言語教育の導入をめざしたが,これはアラブ人との懐柔を図るための植民地政策の一環に位置づけられるものであった。
CALLによる教室外自律学習の必要性と有効性(Ne´cessite´ et efficacite´ de l’apprentissage autonome assiste´ par ordinateur − CALL)共著(大木 充,松井沙矢子,堀 晋也,西山教行,田地野彰)Revue japonaise de didactique du francais, vol. 2, n. 1, Etudes didactiques  (レフェリー制国際雑誌), pp. 130-1522007.10.1本論文は,大学におけるフランス語教育の効率を高める方策としてのCALLの導入と,授業外の自律学習の必要性と問題点を検証し,CALLによる教室外自律学習の有効性を考察した。
La pe´dagogie bilingue de Louis Machue et la politique du protectorat en Tunisie a` la fin du XIXe sie`cle単著Revue japonaise de didactique du francais, vol. 1, n. 1, Etudes didactiques  (レフェリー制国際雑誌), pp. 96-115.2006.7本論文は,フランス保護領チュニジアにおけるフランス語教育政策を論ずる.チュニジアの植民地言語教育政策は現地資源の温存と活用を狙う保護領政策と連携し,現地語の教育的活用を企てるもので,本稿では初代公教育局長マシュエルがどのようにアラビア語とフランス語の二言語教授法を開発し,植民地教育とアラブ・ムスリム文化の結合を追究したかを考究した.
フランスの外国語教育は今単著『英語教育』2006年2月号2006.2フランスの外国語教育の現状を複言語主義教育政策の観点より検証し、言語教育の多様化を企図しながらも、英語の独占傾向に苦慮する情勢を分析した。
Cours de vacances de l'Alliance francaise sous la IIIe Re´publique et gene`se de la formation des mai^tres e´trangers de francais単著『フランス語教育』 (レフェリー制雑誌),第33号, pp.19-34.2005.7アリアンス・フランセーズが十九世紀末に開設した外国人向け夏期研修会を取り上げ,この研修が,言語・文学・文明という教員研修の基幹編成において先駆的役割を占めていることを検証し,さらに教育課程や設立者たちの言説の分析により,研修目的を教育,教授法,愛国心の三点に類型化し,外国人へ向けたフランス語普及政策の形成過程を解明した.
移住者を取り巻く言語文化政策の現在:現代フランス社会の一局面単著新潟大学言語文化研究、第10号、pp. 133-143.2004.12現代フランス社会における移住者に対する言語文化政策を概観し,第二言語としてのフランス語教育の課題並びに異文化間教育の展望を考察した。
L'enseignement du francais aux indige`nes a` la croise´e de cultures politiques sous la IIIe Re´publique : comment la mutation de la politique coloniale s'est articule´e avec la politique linguistique ? 単著Marges linguistiques(レフェリー制国際電子ジャーナル)2004.7植民地政策に連携した第三共和政下のフランス語教育政策において、植民地人の言語をフランス語教育の補助に使用すべきかとの社会学者ルボンの議論を振り返り、言語同化主義に基づく教授法とと協働主義に連携するマシュエルの教授法を比較検討し、同化主義から協働主義へと政治文化の変化が言語教育文化にどのような波及力を有するのかを考究した。
フランコフォニーの成立と展望単著フランコフォニー・フェスティヴァル2003年 『フランス語教育』特別号 pp.21-312003本論文は,19世紀のフランス人地理学者レクリュによるフランコフォニーの創出から1960年代以降の制度化の過程,およびフランコフォニー空間の生成を振り返り,日本社会において,フランコフォニーに関わることの意義を考察した。
国際交流へ向けた外国語教育の編成をめぐる考察:経済学部「国際コミュニケーション・プログラム(フランス語)」の設置について単著大学教育研究年報第8号, pp..27-40(新潟大学大学教育センター)2003新潟大学経済学部では、平成十四年度より「国際コミュニケーション・プログラム」を開設した。このプログラムは、外国語教育と国際交流を統合するもので、本稿では、その理念と制度設計、教育課程など大学における言語教育政策のあり方を考察した。
L'imperialisme linguistique de Pierre Foncin en Mediterranee単著Documents pour l'histoire du francais langue etrangere et seconde, n. 27, pp. 35-48, ( レフェリー制国際雑誌)2001フランス第三共和政の前期に設立されたアリアンス・フランスセーズは植民地ならびに、海外にフランス語を普及する機関であり、その言語政策の策定に重要な役割を占めたのが、初代事務局長、第六代会長を務めたピエール・フォンサンである。フォンサンの言語思想は植民地主義との関連から鑑みて、「言語帝国主義」と形容される。とりわけアルジェリアの先住民であるベルベル人を対象としたフランス語普及政策はベルベル語からフランス語への置き換えを企図した点で言語帝国主義のあらわれとなることを検証した。
Conscience postcoloniale et enseignement du francais単著Syn_rgie cor_e (Revue de didactologie des langues-cultures), n. 1, pp. 22-33, (レフェリー制国際雑誌)2001フランス語の普及・教育を歴史的に考察するときに植民地主義的側面は無視できないが、その機能は現在も解消したわけではない。その一方で、国際語としての英語の推進するグローバル化の中でフランス語は抑圧される言語へと、地位の後退が認められる。フランス語をめぐる植民地主義の過去と現在の織りなす両義性は日本におけるフランス語教育にどのように意味づけられるのか、ポストコロニアルな視点からの問題提起を試みた。
Nouvelles perspectives pour le francais en zone non francophone単著Le Francais dans le monde, pp. 29-32, n. 316 (レフェリー制国際雑誌)2001.7日本に代表される、非フランス語圏において、フランス語振興をめざす言語政策の策定を提唱する。国際言語としてのフランス語教育の可能性を教材などに関する提案も含めて、検討した。
Enseignement du FLE et politique exterieure du Japon : comment faire en sorte que le FLE survive au Japon ?単著『フランス語教育』29, pp.. 29-38 (レフェリー制雑誌)2001.6英語第二公用語化論や国立大学の独立法人化案など、効率化の観点からフランス語教育は危機に立たされている。この課題を言語政策の観点から検討し、国際対話能力形成のためのフランス語教育のあり方を提唱し、外国語教育を日本の対外政策へ統合する可能性を探った。
アリアンス・フランセーズの植民地主義的起源について:保護領チュニジアとの関連から単著ことばと社会(三元社)3号、pp. 168-1862000.8アリアンス・フランセーズは、フランス政府がフランス語普及に関して初めて政策課題として設立した機関であるが、これは当時の植民地政策、とりわけ保護領チュニジアの成立を不可分の関係を持ち、この政治案件に向けて創設された。本論文はその歴史的経緯をチュニジアの社会構成との関連から解明した。
「植民地党」としてのアリアンス・フランセーズ:植民地主義における言語普及単著新潟大学経済学年報第23号、pp. 163-1842000.1本稿はフランス語普及機関であるアリアンス・フランセーズを第三共和政の前期に発生した「植民地党」の一つととらえ、その観点から創設者たちのイデオロギーを解明するものである。チュニジアの保護領の整備という具体的な植民地政策課題に答えるための設立されたアリアンス・フランセーズの当初の役割は、共和国政府と現場の教育に従事する諸勢力のあいだの媒体であったことを検証し、言語普及の起源の一つが植民地主義の文脈から生まれたことを実証する。
アリアンス・フランセーズ成立についてのイデオロギー的考察単著Etudes didactiques du FLE au Japon n.8, pp. 73-941999.5「植民地並びに外国でのフランス語普及のため」に1883年に設立されたアリアンス・フランセーズは第三共和政の言語政策イデオロギーの一環に位置づけられ、国民教育、反教権主義政策、対外膨張政策と一体をなし,これはフランス語普及を通じた国内外における共和国理念の実現をめざす愛国的運動の流れにある。そこではフランス語による非フランス人の同化も射程にあり,共和国の特色が「救世主としてのフランス」という普遍主義イデオロギーに支えられたものであることを検証した。
日本人フランス語教師の教育学的役割に関する考察単著Etudes didactiques du FLE au Japon n.7, pp. 62-801998.5日本人フランス語教師は、比較的近年に到るまで「西洋文明の導入者」の役割を担ってきたが,相互交流的な文化交流がますます要請されている現代において、日本人教師の教育学的役割は変革を求められている。バイリンガルという特質により、外国語学習を通じて学習者に母語文化への目覚めをうながす役割を担うことができる。本稿では,異文化としての外国語学習体験によるアイデンティティへの目覚めを狙う外国語教育方法論を論じた。。
Nouvelle strat_gie de l'emission radiophonique dans l'enseignement / apprentissage du FLE : adaptation japonaise de Dites-moi tout et son integration共著(長野督)『フランス語教育』26, pp.36-45 (レフェリー制雑誌)1998.5フランス国際放送制作のフランス語学習教育番組の日本語版を作るにあたり、このラジオ教材のディスクールを、教室、日本のラジオ教育番組、一般ラジオ番組と比較し、その特色を解明。メディアとしてのラジオの独自性を考慮に入れた教育番組の可能性を検討した。
文化外交の黎明期に関する考察単著L'ARCHE(明治大学大学院仏語仏文学研究会), VIII, pp. 141-1511997.12本論は,言語、文化、科学ならびにそれを支える価値観の伝播を目的とするフランスの文化外交の形成過程を考察する。この政策は植民地政策と連携したキリスト教宣教の展開した時代に遡る。なかでもフランス語普及は,第三共和政下にアリアンス・フランセーズやミッション・ライックなどの言語普及機関の結成により活性化し,これは当時の反教権主義ならびに救済主国家フランスというイデオロギーと連動していることを検証した。
フランス語教育・学習におけるふたつの「なぜ」単著Etudes didactiques du FLE au Japon n.6, pp. 5-131997.5諸外国ならびに日本において、なぜフランス語を学習するのか、諸国の例を紹介し、その動機および目的を分類する。そこから現代日本社会におけるその意義を分析し、提言を行った。

学術論文: フランス文学関係等

題名単著・共著発行所・発行誌発行年概要
L'apparition divine comme experience chretienne chez Max JACOB(マックス・ジャコブにおけるキリスト教的体験としての神的顕現について)単著明治大学大学院紀要第30集, pp.81-961993.2本論文はジャコブの体験した神的顕現の出来事を、詩人がキリスト教的体験として受容する過程を、『聖マトレル』、『骰子筒』、『タルチョフ擁護』のいくつかの作品を通じて解明することにある。特にいくつかの共通するイマージュの分析により、キリスト教的文脈での意義を明らかにし、秘教的体験としての神体験からキリスト教的体験としての神体験への推移を辿り、ジャコブの霊性の中心的主題を考究した。
マックス・ジャコブの『黙想録』に関する覚書、及び抄訳(「天国」)単著L'ARCHE(明治大学大学院仏語仏文学研究会), III, pp.137-1531992.7本稿はジャコブの未刊「作品」である『黙想録』に関する全般的紹介及び抄訳からなっている。ジャコブは『黙想録』においても、他の詩作品のように人格の統一を探究し、主題もその観点から選択されており、特に聖フランソワ・ド・サルおよび『キリストにならいて』の影響が著しい。これらの特色はこの霊的営みが芸術家としての知的創造と一体を成していることをあかししている。
Aspects de la nature et son dualisme dans Le Laboratoire central : contribution a l'etude de la spiritualite de Max JACOB III単著L'ARCHE(明治大学大学院仏語仏文学研究会), II, pp.141-1581991.7本論は『中央実験室』における自然観を詩人の霊性と詩法の独自性の観点から考究する。いくつかの特徴的なイマージュの分析の結果、象徴体系としての自然はジャコブの詩的宇宙において善悪、聖俗の二元論的観点から構築され、さらに地上的なものに縛られながらも天上を目指すという詩人の実存もその二元論的宇宙に位置づけられていることが判明した。
Dieu et l'homme dans Le Laboratoire central : contribution a l'etude de la spiritualite de Max JACOB単著Memoire de DEA, presente a l'Universite Paul Valery, sous la direction de M. Robert BESSEDE1990.7本論文は、ジャコブの霊性研究という見地から『中央実験室』における神と人間という主題を考究する。ジャコブの神理解がキリストを中核としたように、その人間理解もキリストを本来的人間とみなす点で極めてキリスト中心的であり、ジャコブが詩的創造と信仰の両面で人間の全体性の回復を企図したことを検証した。
Le Dieu dans Le Laboratoire central : contribution l'etude de la spiritualite de Max JACOB単著L'ARCHE(明治大学大学院仏語仏文学研究会), I, pp.157-1801990.7本論文は詩集『中央実験室』にみられる神体験の問題、その成果としてのキリスト理解の問題を詩的創造の過程において解明したものである。
ボードレールの霊的歩みについて、1844-1847単著明治大学大学院紀要第25集(4), pp.135-1481988.2本論文はボードレールの1844年から1847年にわたる霊性を、神秘主義への関心、無神論と摂理論を予告する自然の崇拝、苦悩のカトリシズムという、晩年の原罪論へと発展する宗教観の三点から考究するものである。
ボードレールの霊性:詩人の揺籃期単著明治大学大学院提出修士論文1987.3本論文はボードレールの霊性を幼少期の家庭的・社会的環境から、また青年期に示した神学への関心から検討、分析し、そこに見られる理神論的傾向が19世紀の神学思潮の反映であることを検証し、同時代の宗教観が青年期の作品にどのように展開しているのかを検証した。
ボードレールの霊性:詩人の揺籃期単著明治大学大学院紀要第24集(4), pp. 263-2771987.2本論文はボードレールの霊性を幼少期の家庭的・社会的環境から考察し、そこで培われた宗教観・霊性が青年期の著作にどのように影響を及ぼしているかを明らかにし、後年の宗教観の原型を確認した。

研修報告書等

題名単著・共著発行所・発行誌発行年概要
共和国的統合のための移住者への言語教育の現在―受入統合契約の導入とその課題―共著 .『移住者と受け入れ住民の多文化的統合を視座とした共通言語教育』科学研究費補助金基盤研究(B)(1)報告書,pp. 123-1342008フランスの成人移民に対するフランス語教育政策について,受け入れ統合契約の導入を中心に検討分析した。
Compte rendu du Colloque international 《 Le de´fi de l'enseignement des langues e´trange`res a` l'universite´ : plurilinguisme et apprentissage autonome 》共著(Ohki Mitsuru, Nishiyama Noriyuki, Henri Holec)Revue japonaise de didactique du francais, vol. 3, n. 1, Etudes didactiques, pp.287-288.20082008年1月に開催された国際シンポジウム「大学における外国語教育の二つの挑戦:多言語教育と自律学習」の報告
« Compte rendu : Les de´fis de l'apprentissage autonome »単著Le francais dans le monde, n. 358, pp. 10-1120082008年1月に開催された国際シンポジウム「大学における外国語教育の二つの挑戦:多言語教育と自律学習」の報告
シンポジウム報告Perspectives pour l’enseignement des langues e´trange`res a` l’universite´ : valeurs et pratiques du curriculum, symposium organise´ par l’universite´ de Kyoto le 10 de´cembre 2005共著(OHKI Mitsuru, TAJINO Akira)Revue japonaise de didactique du francais, vol. 1, n. 1, Etudes didactiques pp. 205-207.2006.72005年12月に京都大学にて開催された「これからの大学の外国語教育:カリキュラム開発の意義と実践」(特色ある大学教育支援プログラム)に関するシンポジウム報告.
Les echangs educatifs internationaux, un atout pour le survie de FLE au Japon ?単著Le francais dans le monde, n. 336, 2004, p. 18.2004.11新潟大学経済学部の実施する国際コミュニケーションプログラムに関する実践報告。上記報告書のフランス語縮約版で,海外の読者に向けて情報を補足した。
Pratique des echanges educatives internationaux au service de la valorisation de l'enseignement du FLE共著(Hatano Setsuko, Jean-Francois Guerry, Henri Huysegoms)『フランス語教育』 32, 2004, p. 158-1622004.7新潟大学経済学部の実施する国際コミュニケーションプログラムに関する実践報告。経済学・経営学におけるフランス語の位置づけ,教育体制,国際交流との関連,課外文化活動について報告し,社会科学系学部におけるフランス語教育の方向を考察した。
日仏学生交流の現在:フランスのグランゼコールとの交流について共著(杉田聖子)『新潟大学経済学部年報』第28号, pp.131-142.2004.1新潟大学経済学部とフランスのグランゼコール,アウデンシア(ナント・マネジメント・スクール)との国際交流に関する教育実践報告。
Colloque internationale _ La didactique des langues face aux cultures linguistiques et _ducatives _報告単著『フランス語教育』31, 2003, p. 1412003.5パリ第三大学主催、「諸言語・教育文化に直面する言語教育学」国際コロックに関する報告。
海外学会報告「外国語として、ならびに第二言語としてのフランス語史国際学会」単著Etudes didactiques du FLE au Japon, n.9, pp. 6-132002.5「外国語として、ならびに第二言語としてのフランス語史国際学会」の参加発表報告。イタリアでの国際学会は、地中海におけるフランス語普及・教育に関するを通事的に位置づけた。
「植民地教育を考える」単著Etudes didactiques du FLE au Japon, n.9, pp. 6-132000.5「外国語並びに第二言語としてのフランス語史国際学会」(フランス、フォントネー・サンクルー高等師範学校にて1998年12月開催)の開催した「フランス植民地帝国のフランス語普及と教育」に関する研究集会の報告、並びに「植民地教育を考える」ことの意義をめぐる考察を展開した。
Changements politiques et statut des langues : histoire et epistemologie 1780 - 1945, Colloque de la Societe Internationale pour l'Histoire du Fran_ais Langue Etrangere et Seconde (S.I.H.F.L.E.S.)単著『フランス語教育』28, pp.86-872000.5「外国語並びに第二言語としてのフランス語史国際学会」(オランダ、ユトレヒト大学にて1999年12月開催)の報告で、18世紀から20世紀におよぶ政治変動と言語のステータスはいかなる相関性にあったのか、各国史およびそれを縦断する視座からの発表が行われた。
Identite culturelle en question : l'Univesite d'ete francophone des pays d'Asie du Sud-Est (UPAS 98)単著『フランス語教育』27, pp. 55-571999.5シンガポール夏期大学のフランス語による研修報告の縮約版
多国間文化交流としての研修:シンガポール夏期大学報告書単著L'ARCHE(明治大学大学院仏語仏文学研究会), IX, pp. 153-1671998.11フランス政府並びにASEAN文相機構の主催するシンガポール夏期大学は、これまでのフランス語教師を対象とした研修のように、教授法などの知識や技能を高めることを目的としない。「文化的アイデンティティ」をテーマとし、フランスおよびアジア諸国の専門家がフランス語を媒体として多国間交流の実践の場として、地域の抱える具体的問題から、抽象的課題まで広範な議論がかわされ、アジアにおけるフランス語に示唆的な視座を提供した。
Nouvelles tendances de la didactique du FLE - compte rendu du stage annuel du CREDIF-外国語としてのフランス語教育学の現在ーフランス語普及教育センター年間研修報告書ー単著明治大学大学院文学研究論集第4号, pp.85-1031996.2フランス語普及教育センター(CREDIF)年間研修を通じて、さらにフランス政府の対外政策の一環としての言語政策に照らして、現在のフランス語教育学の問題点を解明し、フランスにおける教員再研修のあり方を検討した。
Apprendre le francais par les chansons : presentation du manuel Etudes de francais par les chansons共著(藤井宏尚)Etudes didactiques du FLE au Japon, n.3, pp.81-961994.4シャンソンを素材とした『シャンソンによるエチュード』En chantant ; _tude de fran_ais par les chansons制作の過程ならびに試作の状況、シャンソンを教室で使用する際の問題点を検討する。

学会等研究発表

題名発表形態発表機関発表日概要
La spécificité et les limites de la didactique des langues en français単独発表国際フランス語教授連合アラブ世界委員会地域大会(チュニジア,科研費による参加)2014/11/01
複言語主義に見る言語教育の目的単独発表(招待講演)ヨーロッパ日本研究学会ヨーロッパ日本語教育シンポジウムリュブリャナ大学( スロヴェニア)2014.8.28
Géopolitique de l'Asie du Nord-Est et enjeux linguistiques : des idéologies partagées ?共同発表(Pierre Martinez)フランス国立東洋語学校PLIDAM主催国際学会2014/06/13
「グローバル人材育成」手段としての日本語教師海外派遣 -その意義と課題を日・米・仏の取り組みから考える-フランスの取り組み ―仏語母語話者教師の海外派遣事業を例として―単独発表(シンポジウムパネラー発表)日本語教育学会春季大会(拓殖大学)2013.5.25
Indochine, Chine et Japon vus par l'Alliance française au XIXe siècle - De la domination coloniale à la conquête morale単独発表COLLOQUE INTERNATIONAL CONJOINT SCELLF-SJDF 2013 Enjeux et perspectives de l’enseignement du français en Asie2013.10.19
En quelles langues de travail pour les didactiques des langues ?単独発表Colloque international « Nouveaux enjeux du français »Oulan-Bator, Mongolie, 10-11 septembre 20132013.9.10
パネルセッション「「グローバル人材育成」手段としての日本語教師海外派遣 -その意義と課題を日・米・取り組みから考える」司会,並びに報告者日本言語政策学会研究大会(桜美林大学)2013/06/01
ヨーロッパに多言語主義は浸透しているか:ユーロバロメーター2001,2005からの考察共同発表(堀晋也)日本フランス語教育学会春季大会)(慶應義塾大学)2012
移住者と受け入れ社会の共通言語と日本語教育「複言語・複文化主義から考えるヨーロッパの移民言語教育政策」単独発表(シンポジウムパネラー発表)日本語教育学会大会(名古屋大学)2012.8.18
Le CECR est-il promu en faveur du monolinguisme ou du plurilinguisme en Asie du Nord-Est ?単独発表国際研究集会「複言語主義の20年」(ナント教育研究センターロワール地方心理学研究室共同プロジェクト主催)2010
Comment concevoir la politique de contextualisation du CECR dans l’Asie du Nord-Est ?単独発表国際フランス語教授連合アジア太平洋委員会地域大会2010本発表は,北東アジアにおいて『ヨーロッパ言語共通参照枠』をどのように文脈化することができるのか,その意義並びに条件について論及し,異言語間の連携や国境を越えた言語教育の創出について考察した。
移民の統合政策としての言語教育の展望-フランスを中心としてヨーロッパの事例からの考察シンポジウム招聘発表日本言語政策学会関東地区特別大会シンポジウム「政策課題としての多言語多文化共生社会ー日本語教育との関連で」2010年11月27日フランスの成人向け移民教育政策を取り上げ,受け入れ統合契約を中心に,移民統合政策における言語教育の役割を紹介し,多文化共生社会を志向する日本社会への展望を訴えた。
Domination coloniale par l’enseignement monolingue ou plurilingue ?単独発表日本フランス語教育学会秋季大会(京都大学)2010年11月1日19世紀末にフランス保護領のチュニジアではアラビア語もある程度使用した植民地教育が実施されたが,これに対してはフランス語単一言語主義を主張する同化主義者からの定稿もあった。本報告は植民地言語政策をめぐる二つの報告を検討し,植民地支配をめぐる単一言語主義と多言語主義の対立を解明した。
A quelles conditions le français est-il une langue de circulation scientifique dans le contexte mondialisé de la recherche en langues ?単独発表(シンポジウムパネラー発表)フランス国立東洋語学校PLIDAM主催国際学会2010.6.18本発表は国際的学術言語としてのフランス語の条件を解明することをめざし,英語との対比においてフランス語による学術研究の特色を展開した。
『ヨーロッパ言語共通参照枠』から「ヨーロッパ教育空間」へ:ヨーロッパ言語教育政策の新たな展開単独発表日本言語政策学会特別大会2009年11月21日『ヨーロッパ言語共通参照枠』のその後の展開を,欧州連合の推進する「ユーロパス」「ヨーロッパ言語能力指標」「ヨーロッパ高等教育圏」ならびに,欧州評議会の提唱する『複言語・異文化間教育のためのリソースと参照のプラットフォーム』に沿って分析し,『参照枠』が欧州統合の推進と複言語・複文化主義の展開に寄与する過程を検証した。
Pourquoi les indigènes musulmans devaient-ils apprendre le français ? : Éclaircissements sur la motivation de l’enseignement / apprentissage du français dans une société coloniale単独発表(韓国フランス語フランス文学教育学会による招聘講演)Colloque internaional 2009, Société Coréenne d'Enseignement de Langue et Littérautre Française2009年10月10日19世紀末から20世紀初頭のフランスにおいて植民地原住民に対するフランス語教育の可否をめぐり繰り広げられた論争を検証し,フランス語学習が制度的に規定された状況における学習動機の意義を考究した。
Contextualiser le CECR en Asie du Nord-Est ? – contribution pour un projet de Cadre commun de référence pour les langues en Asie du Nord-Est単独発表(台湾,大葉大学による招聘講演)2009 International European Languages Conference, European Languages Teaching and Learning Dept. of European Languages, Da-Yeh university2009年5月16日本発表は,『ヨーロッパ言語共通参照枠』の政治的・社会的意義を確認し,北東アジアにおける「言語共通参照枠」の可能性を探求した。地域統合装置のない北東アジアにおいて言語教育政策の共通化をどのように構想すべきか,またその中でフランス語教育にどのような可能性があるのかを展望した。
CERFの批判的「輸入」は可能か単独発表(シンポジウムパネラー発表)日本言語政策学会大会(奈良教育大学)シンポジウム「Common European Framework of Reference for Languages (CEFR) と日本での応用可能性?」2008年11月8日本発表はCERFの形成の過程をたどり,その理念を振り返ることで,現代日本社会にとってCERFの「輸入」は意義があるのか,どのような形態での「輸入」によって日本での展開が可能なのか,さらに北東アジアの文脈からCERFを論ずることは何を意味するのかなど,マクロの視座を中心にCERFの批判的「輸入」の可能性を論じた。
Pour une strate´gie e´ditoriale de la revue de l’association : le ro^le et le statut de la revue scientifique dans la vie de l’association単独発表 (ポスター)国際フランス語教授連合第12回世界大会(ケベック)2008年7月21日フランス語教育学界における学術雑誌の意義とその振興がフランス語教育そのものの振興にどのように寄与し,学界の活性化を促すかについて考察し,学術雑誌文化のあり方を論じた。
『欧州共通参照枠』をどのような文脈に位置づけるか単独発表(シンポジウムパネラー発表)日本独文学会ドイツ語教育部会シンポジウム「欧州共通参照枠」と日本の複数言語教育2008.6.14本発表では,北東アジアに位置する日本に『欧州共通参照枠』を位置づけるために,どのような言語教育的考察が必要であるかを言語政策的観点から分析し,欧州統合から生まれた教育装置がどのような文脈で教育刷新につながるかを検討した。
シンポジウム「多言語教育は世界を救えるか」 ,シンポジウム趣旨説明司会(パネラー:大谷泰照,岡 真理,小倉紀蔵)京都大学国際シンポジウム「大学における外国語教育の二つの挑戦:多言語教育と自律学習」2008年1月26日大学における多言語教育の根拠,理念を,英語,アラビア語,朝鮮語に関して論じた。
いかにして自律学習者のコストをさげるか共同発表(大木 充)北海道大学国際シンポジウム「ICTによる外国語教育と自律学習 − 二つのコストと学習支援」2007.12.15外国語学習に関するコストの考え方を検証し,フランス語学習のコストを軽減するために,その重要性を学習者に強く意識させる工夫として,フランス語学習の目標,目的などを明確にする映像資料を作成し,提示した。
自律学習の構築から「ヨーロッパ言語ポートフォリオ」の形成まで:戦後ヨーロッパの言語教育政策にみる自律学習単独発表北海道大学国際シンポジウム「ICTによる外国語教育と自律学習 − 二つのコストと学習支援」2007.12.14本発表は,戦後ヨーロッパの言語政策において,自律学習がどのように構築されたのかを,基礎フランス語,Threshould level , 欧州共通参照枠,ヨーロッパ言語ポートフォリオとの関連から考察し,自律学習の構想がヨーロッパの言語教育の民主化とどのように連携し発生したのかを検証した。
L'impact du Cadre Europe´en Commun de Re´fe´rence dans l’enseignement supe´rieur au Japon : l'universalisme europe´en au de´fi du contexte asiatique単独発表トゥルク大学(フィンランド共和国)主催バイリンガル国際会議「高等教育における言語能力と異文化(間)能力の評価をめぐって」 (科研費による参加)2007.8.31本発表では,日本の高等教育において,欧州評議会の作成した『ヨーロッパ共通参照枠』がどのように受容され,日本の言語教育にどのような影響をもたらしつつあるか,さらにこの言語教育学の新たな概念装置が日本ならびに東アジアでの文化的文脈に最適化し言語教育の刷新に寄与するため,言語政策の観点から考えて,どのような問題点があるかを解明し,『参照枠』という概念の普遍性を検討した。
成人移民に対するフランス語教育の制度化とフランス語教育学の課題(プレゼンテーション)単独発表日本フランス語教育学会秋季大会(京都大学)2006.10.92006年の法改正により、フランス政府は成人移民に対する「受け入れ統合契約」の制度化を導入した。これは、市民教育、就労支援といった社会統合政策とともに、フランス語教育研修を含むもので、成人移民へ対する初めてフランス語教育の施策といえる。発表では、この言語政策がフランス語教育学の構造にどのような変化を迫り、またどのような課題を与えたのかを解明した。
La politique d'assimilation linguistique hier et aujourd’hui ? - la me´thode Gouin en faveur de l'assimilation linguistique a` Tai¨wan(プレゼンテーション)単独発表国際フランス語教授連合アジア太平洋委員会地域大会(科研費による参加)2006.4.28日本統治下の台湾における日本語教育の教授法について、その起源となったフランス人教育学者グアンの考案した教授法との関連を検証し、直接教授法として導入されたグアン法がどのようにして同化主義的植民地教育に統合されたのか、その上で言語教育に内在する同化主義を克服するための方策として複言語主義の可能性を考究した。
フランスにおける多言語主義の現状:多言語教育の問題点と展望(要旨、プレゼンテーション)シンポジウム<ヨーロッパの多言語教育の動向>での発表(パネリスト:大谷泰照 (大阪大学名誉教授)杉谷真佐子(関西大学)、林 桂子 (広島女学院大学)日本言語政策学会秋季大会(京都大学)2005.11フランスの学校教育における多言語主義教育のついて、その理念および実施体制の現状と課題を検証し、日本の言語教育の多様化と刷新をも立たす展望を拓いた。
学習者の母語文化との共生をめざしたフランス語教育に関する考察:19世紀末保護領チュニジアにおけるフランス語普及政策の展開(要旨)単独発表日本フランス語教育学会秋季大会(関西大学)2005.1この発表では,第三共和政下のフランス植民地保護領チュニジアにおいて,原住民の母語文化との共生を模索しつつフランス語普及を試みた初代公教育局長Louis Machuelの事績を検討し,言語教育における学習者の母語文化の尊重や共生のあり方を考察した。Machuelは入植者フランス人ならびにヨーロッパ人に対するアラビア語教育と、アラビア語を補助言語とする原住民へのフランス語教育を推進したが、この一連の二言語・文化政策は保護領化体制に呼応した戦略であることを検証した。
フランス語学習・教育の活性化に向けた双方向的学生交流の実践について(要旨,プレゼンテーション)共同発表(新潟女子短期大学・波田野節子)日本フランス語教育学会秋季大会(芦屋大学)2003.1新潟大学経済学部では、平成十四年度より「国際コミュニケーション・プログラム(フランス語)」を開設した。このプログラムは、外国語教育と国際交流を統合するもので、今回の発表では、その理念と制度設計、教育課程などを紹介して,大学における言語教育政策のあり方を検討するとともに,フランス語圏協定校からの留学生受け入れをどのようにフランス語教育と連携させることができるのかを考察し,外国語教育と学生交流の連携のモデルを探った。
Former les professeurs pour un seul ou deux francais ? : genese de la formation des professeurs etrangers et/ou indigenes de francais sous la IIIe Republique(要旨,プレゼンテーション資料)単独発表トゥーレンヌ・フランス語学院主催国際学会「単一なるフランス語と複数のフランス語、需供関係をめぐる外国語並びに第二言語としてのフランス語:文脈に位置づけられた言語教育学の諸相」(文部科学省平成15年度国際研究集会派遣研究員として参加)2003.9本発表は,1893年7月よりアリアンス・フランセーズが実施した外国人教師・学習者向けの夏期研修会と,ほぼ同時期に植民地,とりわけアルジェリアで実施されていた原住民教員養成の比較検討を通じて,フランス国内における外国人,とりわけヨーロッパ人向けに実施されていたフランス語教育が「外国語としてのフランス語」教育の原型であり,その一方,植民地に展開していたフランス語が「第2言語としてのフランス語」教育の原型であることを検証するものである。さらに,アルジェリアでのフランス語教員養成がなぜ十分な成果を上げることができなかったのかを政治的,社会文化的,心理的,教育的観点より分析した。
外国語言語文化振興の新たな取り組み: フランコフォニー・フェスティヴァルの開催とフランス語言語表象の刷新について(要旨,プレゼンテーション資料)単独発表日本言語政策学会(慶応義塾大学)2003.6日本フランス語教育学会などは2003年3月にフランコフォニー・フェスティヴァルを開催したが,日本における「フランコフォニー」の導入はフランス語の言語表象にどのような刷新をもたらすことができるのかを考察した。
フランコフォニーの成立と展望単独発表日仏会館・日本フランス語教育学会共催日仏シンポジウム「フランコフォニーと文化的多様性」2003.3社会言語学的範疇に始まり、植民地主義的概念を経て、政治文化的共同体に至るフランコフォニーの成立をたどり、日本における研究の意義を探求した。第一回フランコフォニー・フェスティヴァルでのシンポジウム講演。
L'enseignement du francais aux indigenes a la croisee des cultures politiques sous la IIIe Republique : comment la mutation de la politique coloniale s'est articulee avec la politique linguistique ? (要旨,プレゼンテーション)単独発表パリ第三大学主催、「諸言語・教育文化に直面する言語教育学」国際コロック(科学研究費補助金基盤研究(C)(2)による参加)2002.12フランス第三共和政の実践する植民地政策に連携した植民地フランス語教育政策において、植民地人の言語をフランス語教育の補助に使用すべきか否かという議論を振り返り、この教授法上の選択が植民地イデオロギーとしての同化主義と協働主義に連動している可能性を解明し、政治文化の変化が言語教育文化にどのような波及力を有するのかを考究した。
フランス語教育の振興について(日本フランス語フランス文学会との共催シンポジウム)シンポジウム司会(パネラー:鈴木治夫、ジャン=ノエル・ジュテ、梅本洋一、阿南婦美代、西村太一)日本フランス語教育学会春季大会、(上智大学)2001.6危機にあるフランス語教育の振興に関するシンポジウムの司会進行をつとめる。フランス語教育の目的の明確化と拡大、フランス語圏諸国の開発援助との関連、映画分野におけるフランス語の重要性、またフランス語教育の実践からどのように活性化が可能であるかなど、21世紀のフランス語教育の底上げにつながる議論を展開した。
L'imperialisme linguistique de Pierre Foncin vu dans le bassin mediterraneen単独発表外国語並びに第2言語としてのフランス語史国際学会(イタリア、パレルモ大学、文部科学省平成13年度国際研究集会派遣研究員として参加)2001.1フランス第三共和政の前期に設立されたアリアンス・フランスセーズは植民地ならびに、海外にフランス語を普及する機関であり、その言語政策の策定に重要な役割を占めたのが、初代事務局長、第六代会長を務めたピエール・フォンサンである。フォンサンの言語思想は植民地主義との関連から鑑みて、「言語帝国主義」と形容される。とりわけアルジェリアの先住民であるベルベル人を対象としたフランス語普及政策はベルベル語からフランス語への置き換えを企図した点で言語帝国主義のあらわれとなることを検証した。
Le statut didactique du professeur national dans l'enseignement / apprentissage de FLE単独発表国際フランス語教授連合第10回世界大会(パリ、パレデコングレ)2000.7西欧が非西欧社会に対してあらゆる領域でヘゲモニーを行使するオリエンタリズムの構造をフランス語教育の場において、いかに脱構築することができるか。教師を母語、外国語、第二言語としてのフランス語世界の媒介者としてと表象することにより、その可能性を探った。
Conscience nationaliste et / ou imperialiste de l'Alliance Francaise ason origine単独発表国際現代語教授連合第20回世界大会(パリ、パリ第5大学)2000.7植民地並びに外国へのフランス語普及機関、アリアンス・フランセーズの創設をめぐり、フランス語普及の目的が双方向的な国際交流を志向するものではなく、フランス国内の国民統合を念頭に置き、帝国意識に根ざしたものであり、植民地支配の恒久化を支援するものであることを検証した。
フランス語をめぐる言語と国家の問題について、「フランス語普及と精神の征服:フランス植民地主義の一断面」シンポジウム(パネラー:工藤進、伊藤直哉)フランス語学会(慶應義塾大学)2000.5フランス植民地主義を特徴づける同化主義は「文明化の使命」に支えられ、植民地支配に貢献する手段としてフランス語普及を正当化した。とりわけ、フランス人や、フランス語を愛させることを目指す「精神の征服」こそ植民地支配の恒久化に寄与する点で言語教育の究極目的であることを検証した。
アリアンス・フランセーズの設立をめぐるイデオロギー的根拠について単独発表フランス語教育学会春季大会(日仏会館)1999.51883年に設立されたアリアンス・フランセーズはどのようなイデオロギーを根拠として言語普及を展開したのか、創設者の社会・政治的文脈を分析することにより、その植民地主義イデオロギーが解明される。なかでもフランス語普及が同化主義イデオロギーから出発し、経済的効果をも視野に入れたものであることを考究した。
外国語教育媒体としてのラジオ放送の新戦略ーDites-moi tout !日本語版制作とその導入共同発表(長野督)フランス語教育学会春季大会(学習院大学)1997.5フランス国際放送制作のフランス語学習教育番組の日本語版を作るにあたり、このラジオ教材のディスクールを、教室、日本のラジオ教育番組、一般ラジオ番組と比較し、その特色を解明。メディアとしてのラジオの特殊性を考慮に入れた教育番組の可能性を検討した。
Approches pedagogiques de la chanson contemporaine単独発表第9回国際フランス語教授連合世界大会(慶應義塾大学)1996.8『ヌーヴェル・シャンソンによる現代フランス語スケッチ』Nouvelle G_n_ration Fran_aise 2制作の過程、言語・文化能力形成の素材としてのシャンソンの可能性を総合的に考察。とりわけ記号論的アプローチにより初級者にも使用できる可能性を開発する。
マックス・ジャコブにおける神性の顕現について単独発表日本フランス語フランス文学会春期大会(慶應義塾大学)1994.5マックス・ジャコブの体験した神的顕現をキリスト教体験として統合する過程を詩的ディスクールの変遷を通じて解明し、キリスト教的文脈での意義を解明する。

研究会等発表・報告

題名発表形態発表機関発表日概要
日本の外国語教育にとっての『ヨーロッパ言語共通参照枠』(CEFR)の受容と課題単独発表神戸市外国語大学大学院 修士課程英語教育学専攻 主催第24回 英語教育レクチャーシリーズ2017.12.16
CEFRの増補版計画について単独発表全国語学教育学会(JALT)英語以外の外国語研究部会 OLE5SIG(広島国際大学)2017.9.16
Cent trente ans de l'enseignement des langues étrangères au Japon -de la troïka linguistique à la langue de mondialisation単独発表Maison Universitaire France-Japon Strasbourg2017.3.27
Où en est le plurilinguisme au Japon ?単独発表université de Strasbourg, Master 2 "Didactique du plurilinguisme2017.3.27
L’Interculturel à l’épreuve de la contextualisation単独発表Groupe d'Etudes sur le Plurilinguisme européen,Universitee de Strasbourg2017.3.24
グローバル人材育成と外国語教育単独発表 慶應義塾大学「外国語教育による高大連携」研究グループシンポジウムPart 22015.3.1
『ヨーロッパ言語共通参照枠』は到達目標のツールにすぎないのか単独発表明治学院大学教養教育センター外国語教育研修会2015.2.25
日本フランス語教育学会の国際化と対外発信単独発表早稲田大学現代政治経済研究所「日本の対外発信」部会主催
連続シンポジウム:言語文化系学会の国際学術交流
2014.11.14
英語によるコミュニケーションのコストと早期英語教育の意義?共同発表(大木 充)Rencontres pédagogiques du Kansai. (関西フランス語研究会)2014.3.29
戦後ヨーロッパの言語教育政策と複言語・複文化主義: ヨーロッパからアジア、そして世界へ単独発表お茶の水女子大学第3回 世界8大学合同国際生フォーラム2014.3.8
国民教育としての言語教育ーグローバル人材への疑問単独発表オイコスの会(京都府庁)2014.2.23 
英語以外の外国語を教えることは何を意味するか単独発表滋賀大学経済学部ワークショップ2014.2.21
第2外国語教育はなぜ必要か?単独発表2013年度弘前大学人文学部「複言語・複文化教育プロジェクト」シンポジウム2013.12.12
グローバル人材から考える「異文化」とのかかわり単独発表京都外国語大学大学院公開講座2013.7.14
複言語・異文化間教育をどのように実践するか: 「言語への目覚め」の授業への導入共同発表(大木 充)Rencontres pédagogiques du Kansai. (関西フランス語研究会)2013.3.30
英語を早く学ばせることは....単独発表芦屋市公民館幼児教育講座(講演)2011.6.23一般に広く受け入れられているかに見える小学校英語教育の陥穽を広く検討した。
フランス語教育は「文化」をどのように語るか単独発表Rencontres pédagogiques du Kansai. (関西フランス語研究会)シンポジウム「異文化理解と外国語教育—大学における教養主義教育はどこに行く?—L’enseignement des langues étrangères et l’interculturel」2011.3.25 言語教育の中で捉えられている「文化」の類型化を行った上で,表象としての「文化」を関係性において捉える可能性を検討した。
言語とアイデンティティは切り離せるか:フランス植民地言語教育政策における言語乗り換え論の理念と実践単独発表国際研究集会「言語教育とアイデンティティ形成—ことばの学びの連携と再編」2011.3.5本発表は,言語とアイデンティティを切り離した事例としてフランス植民地帝国におけるフランス語普及の問題を取り,なかでもピエール・フォンサンの言説を参照し,その言語帝国主義的言語観を解明した。
外国語教育と複言語主義単独発表金沢大学外国語教育研究センター講演会2011.2.22 教育経済学の観点から言語教育を考察し,投資としての教育の視座を到達度という考え方において検討し,その上で言語教育を社会的共通資本として位置づけることを提言した。
多言語主義から複言語主義へ:ヨーロッパの言語教育思想の展開と深化単独発表同志社大学 言語文化教育研究センター 京田辺ランゲージ・セミナー2009.10.21ヨーロッパにおける多言語主義から複言語・複文化主義への発展をたどり,この言語教育思想が日本の言語教育に及ぼしうる可能性について考察した。
ヨーロッパ人はなぜ言語を学ぶかー機能としての言語とアイデンティティとしての言語単独発表成蹊大学現代GP取組事業「進化する教養教育と国際化新人材の育成―基礎力活用による中国語コミュニケーション能力育成展開プラン“游”」成果報告会&シンポジウム2009.9.26現代社会における外国語学習の動機および目的について,日本社会における言語教育並びに,フランスにおける中国語教育の課題を取り上げ,外国語学習が機能的役割だけではなく,アイデンティティ探求の役割をどのように果たしているのかを考察した。
研究集会の趣旨説明と展望単独発表「リテラシーズ」研究集会 2009 ― 「複言語・複文化主義と言語教育」2009.9.18日本における『ヨーロッパ言語共通参照枠』の受容を振り返り,その課題を明らかにすると共に,今後の研究教育の方向を展望した。
言語教育思想としての複言語・複文化主義
『ヨーロッパ言語共通参照枠』から「社会的共通資本」へ
単独発表神戸大学国際コミュニケーションセンター主催「複言語主義に基づいた言語教育の可能性と展望」2009.8.2『ヨーロッパ言語共通参照枠』の成立過程を振り返り,複言語・複文化能力,複言語・複文化教育,複言語・複文化主義の射程をそれぞれ明らかにし,「社会的共通資本」との比較を試みることにより,『参照枠』の推進する複言語・複文化主義がどのような言語教育思想を現代世界に投げかけているのかを検証した。
北東アジアにおける『ヨーロッパ言語共通参照枠』の文脈化についてー文脈かとは何か単独発表北海道大学情報基盤センター公開研究発表会「メタ・コミュニケーションとデジタルポートフォリオによる学習動機の維持—システムの開発と検証」2009.6.13『ヨーロッパ言語共通参照枠』を振り返り,その社会政治的文脈を明らかにし,『ヨーロッパ言語共通参照枠』が可能とする超国家的教育の可能性を踏まえ,日本あるいは北東アジアにおける最適化を考察した。
なぜフランス語を学ぶか,学生の動機付けと教員養成共同発表(大木 充)関西フランス語教育研究会2009.3.27外国語学習に関するコストの考え方を振り返り,フランス語学習のコストを高めるため,その重要性を学習者に強く意識させる工夫として,フランスにおいてフランス語を学ぶ外国人学習者,フランス人外国語教育学者などによるフランス語学習の目標,目的などを明確にする映像資料を公開した。
Pierre Foncin, fondateur de l'Alliance française, et l'enseignement de la géographie au service de la diffusion du français au XIXe siècle単独発表現代フランス研究会(日仏会館)2008年10月19日本発表は,アリアンス・フランセーズの創設者の一人であるピエール・フォンサンの地理教育を考察し,第3共和制における地理教育とフランス語普及の関係性を解明する。普仏戦争以降のフランス社会において郷土愛の涵養を企図した地理教育は植民地への関心を高めることを通じて,国外への言語普及の意義を訴えていった。
学会の設立から学界の構築へ―フランス語教育をめぐる展開と展望―単独発表朝鮮語教育研究会2008年9月20日本発表は,アリアンス・フランセーズの創設者の一人であるピエール・フォンサンの地理教育を考察し,第3共和制における地理教育とフランス語普及の関係性を解明する。普仏戦争以降のフランス社会において郷土愛の涵養を企図した地理教育は植民地への関心を高めることを通じて,国外への言語普及の意義を訴えていった。
フランス語学習の動機を高めるために:外国語学習の意義を考えるDVDの作成をめぐって共同発表(大木 充)関西フランス語教育研究会2008年3月29日外国語学習に関するコストの考え方を振り返り,フランス語学習のコストを高めるため,その重要性を学習者に強く意識させる工夫として,国外のフランス語学習,留学中の日本人,フランス人外国語教育学者などによるフランス語学習の目標,目的などを明確にする映像資料を公開した。
フランス語教師に求められているプロフィールAnalyse de profiles des offres d’emploi pour les professeur de francais共同発表(堀晋也,若林玲奈)関西フランス語教育研究会2008年3月29日2003年以降の公募条件の分析を通じて,現在どのようなフランス語教員が求められているかを分析し,フランス語教師に求められる専門性の将来を展望した。
欧州連合(EU)における最近の言語政策の動向単独発表大学英語教育学会(JACET)関西支部 海外の外国語教育研究会2008年3月15日欧州連合における,リングア計画以降の多言語主義政策の展開をたどり,とりわけ2007年に多言語主義担当委員ポストが新設されてからの最近の動きを検討した。
フランスの言語政策ー対外言語普及政策の観点から単独発表筑波大学IFERIプログラム講演会2008年2月29日フランスの対外言語普及政策の歴史を起源から現在まで辿り,アリアンス・フランセーズによる植民地ならびに外国人へのフランス語教育の特色,ヨーロッパ政策におけるフランス語普及の問題,フランコフォニーならびに移民に対するフランス語普及の課題を論じた。
シンポジウム「多言語教育は世界を救えるか」 ,シンポジウム趣旨説明司会(パネラー:大谷泰照,岡 真理,小倉紀蔵)京都大学国際シンポジウム「大学における外国語教育の二つの挑戦:多言語教育と自律学習」2008年1月26日大学における多言語教育の根拠,理念を,英語,アラビア語,朝鮮語に関して論じた。
「ヨーロッパ言語教育政策ガイド」について単独発表日本言語政策学会第2回関西研究会2007年11月17日欧州評議会の策定した,『ヨーロッパ言語教育政策ガイド』についてその概要を紹介し,ヨーロッパ諸国の言語教育政策の分析ツールとして,また複言語主義推進の道具としてどのように活用されうるかを検討した。
自律学習者のコストをさげるための工夫共同発表(大木 充)第21回獨協大学フランス語教授法研究会2007年11月4日外国語学習に関するコストの考え方を振り返り,フランス語学習のコストを高めるため,その重要性を学習者に強く意識させる工夫として,フランス語学習の目標,目的などを明確にする映像資料を公開した。
フランスにおける言語政策研究の現状と課題単独発表日本言語政策学会関西研究例会(関西大学)2007年9月30日フランスにおける言語政策研究の課題を歴史的に考察し,コーパス,ステータスそれぞれへの介入としての言語政策がどのような展開を遂げ,現在いかなる課題を抱えているかを展望した。
保護領チュニジアにおけるアラビア語教育の課題単独発表現代フランス研究会(京都大学)2007年2月11日19世紀末のフランス保護領のチュニジアにおけるアラビア語教育を,植民地政策との関連で解明し,初代公教育局長マシュエルの推進したアラビア語政策の特色を考察した。
世界に広がるフランス語:5大陸で話されるフランス語,その経緯と現実単独発表日仏文化講座CAF(神戸国際会館)2006年11月27日世界に広がるフランス語を,フランコフォニーの形成,最新のフランコフォニーサミット,その成立,世界各地のフランス語の現状,制度としてのフランコフォニーの視座より簡潔に紹介した.
複言語主義:言語教育の発展のために:複言語主義の輸入は可能か(プレゼンテーション)シンポジウムのパネラー(パネラー:ドイツ語、杉谷眞佐子、中国語、内田慶市、韓国語、波田野節子)関西フランス語教育研究会2006年3月30日日本において複言語主義教育との関連でフランス語教育の推進を考える場合に、実施可能な具体的戦略を10の提言としてまとめ、言語教育政策の将来を展望した。
ヨーロッパにおける複言語主義教育の課題と展望(プレゼンテーション)単独発表関西フランス語教育研究会2006年3月30日日本における多言語主義の導入、欧州連合における多言語主義の推進、欧州評議会の進める複言語主義教育政策を紹介し、多言語主義・複言語主義の理解を進めた。
フランス語教育研究に生き残りはあるか?研究、教育、地域貢献シンポジウムのパネラー(パネラー:法学;山元一、経済学;小田中直樹、フランス文学;森田直子)東北大学文学研究科主催シンポジウム「フランス研究とフランス語教育」2005年12月27日フランス語教育研究の直面する危機を打開する具体的方策を、大学における研究、教育、地域貢献のそれぞれに提唱し、関係者に対する啓蒙を行った。
初修外国語についてシンポジウムのコーディネーター(パネラー:ド イ ツ語;高橋義人、フランス語;三浦信孝、朝鮮語;小倉紀蔵)京都大学「特色ある大学教育支援プログラム(GP)」シンポジウム:これからの大学の外国語教育−カリキュラム開発の意義と実践2005年12月10日初修外国語教育に関して、その現状、問題点、展望を明らかにした。とりわけ、近代化の中で英語、ドイツ語、フランス語の果たした役割を振り返り、現代社会における外国語教育の果たすべき役割を検討した。
なぜフランス語を教えるか、なぜフランス語を学ぶか:外国語教育の目的と目標について(要旨単独発表第19回獨協大学フランス語教授法研究会2005年11月6日外国語教育・学習について、教師および学習者にとっての動機、目的および目標を類型化し、学習者が外国語学習を自律的に構築し、継続するための方策を検討した。
外国人フランス語教師研修の起源に関する歴史的考察 : 十九世紀末のアリアンス・フランセーズによる夏期研修について単独発表現代フランス研究会(日仏会館)2005. 6.25アリアンス・フランセーズが十九世紀末に開設した外国人向け夏期研修会を取り上げ,これが今日の教員研修の原型となっていることを検証し,それまで植民地への言語普及に関与してきたアリアンス・フランセーズが外国人へのフランス語普及へと政策転換を行った原因をフランス国内の社会文化的状況の変動だけではなく,国際社会との連携に模索した.
国際交流に向けたフランス語教育の取り組みL'enseignement du FLE au service de la mobilite internationale des etudiants単独発表関西フランス語教育研究会2003.3新潟大学経済学部では、平成十四年度より「国際コミュニケーション・プログラム」を開設した。このプログラムは、外国語教育と国際交流を統合するもので、今回の報告では、その理念と制度設計、教育課程など大学における言語教育政策のあり方を考察し、今後の課題を検討した。
原住民にフランスを教えるべきか?:植民地教育の再編と教授法を巡る論争単独発表現代フランス研究会(日仏会館)2002.12.91889年に開催された国際植民地会議において,植民地政策の推進に当たり,原住民に宗主国の言語であるフランス語を教授すべきか,否かという議論が繰り広げられたが,そこでの教授法の議論を同化政策から協働政策への転換に位置づけ,植民地教育の再編の一端を検討した。
外国語教育における植民地主義、植民地主義における外国語教育:フランス語言語帝国主義をめぐって単独発表新潟大学言語研究会2002.4外国語教育と植民地主義の関連を、現代世界におけるフランス語の地位の両義性の考察からはじめて、植民地主義の歴史における言語政策の位置づけにさかのぼることにより考察し、フランス語に内在する言語帝国主義がどのように顕在化するかを検討した。
地中海におけるアリアンス・フランセーズの言語政策 :植民地主義時代における言語帝国主義の一局面単独発表日本言語政策研究会2002.4アリアンス・フランスセーズが展開したフランス語普及戦略において地中海沿岸諸国、とりわけアルジェリアの果たした役割は大きい。アリアンス・フランセーズ初期の主導者であるフォンサンの言語思想を検討し、カビリア人へ向けた言語政策に言語帝国主義的特質を探ることを試みた。
ヨーロッパでは言語文化教育をどのように統合しているか ?単独発表関西フランス語教育研究会2001.3イギリスでは、外国語教育を言語文化ならびに、言語活動そのものへの目覚め、異文化理解と統合した教育制度を設計し、実践している。今回のアトリエではそのプログラムを紹介し、日本のフランス語教育にどのように適応できるかを検討した。
フランスにおける言語政策の3つの局面:共和国・EU・フランコフォニー単独発表日本言語政策研究会第3回発表会(桜美林大学)2001.4フランス政府の推進するフランス語政策を共和国、欧州連合、フランコフォニーの三つの局面から検証し、そこにみられる多言語主義と単一言語主義の葛藤を考察する。
危機にあるフランス語普及:その意義と21世紀への方策単独発表現代フランス研究会(日仏会館)2001.2国立大学独立法人化案や英語第二公用語論など、フランス語教育は「効率化」の危機にさらされている。これに対して、フランス語教育政策を見直し、国際コミュニケーション能力養成に向けた教育システムを提唱する。
経済学部フランス語インテンシヴ・コース構想について単独発表新潟大学大学教育研究センター外国語研究部会2000.12平成十四年度より実施予定の、経済学部フランス語集中コースの目的、教授法、カリキュラムの構想を発表した。
フランス語普及の植民地主義的起源について:アリアンス・フランセーズの設立をめぐって単独発表新潟大学法学部フランス法政研究会2000.3国策としてのフランス語普及を開始したアリアンス・フランセーズの設立の経緯をめぐる研究報告で、フランス語普及が第三共和政の推進する植民地主義と不可分の関係にあり、植民地帝国の臣民の同化を目指したものであることを検証した。
フランス語教授法か?フランス語教育学か?単独発表第13回獨協大学フランス語教授法研究会1999.1フランス語教授法とフランス語教育学の学的概念の相違を検討することにより、現代日本のフランス語教育を取り囲む状況を考察し、あわせてフランス語教授法研究会そのものの傾向をフランス語教育学の角度から類型化することを試みた。
植民地主義と言語普及:アリアンス・フランセーズの場合単独発表多言語社会研究会(日仏会館)1999.1アリアンス・フランセーズはフランス第三共和政前期に設立された言語普及機関である。この機関がなぜ、どのような歴史的経緯で、またどのような目的のために設立されたのかを検討し、言語普及の起源の一端が植民地主義の文脈に基づくことを検証した。
フランス語教授法から外国語としてのフランス語教育学へ:方法論的考察単独発表関西フランス語教育研究会1999.3フランス語教授法とフランス語教育学の類型化の試み、ならびに関西フランス語教育研究会でのアトリエをその規準により分類し、現状の分析を試みる。
「植民地教育を考える」単独発表ペダゴジーを考える会1999.21998年12月に開催された「外国語及び第二言語としてのフランス語史国際学会」の研究集会「フランス植民地帝国におけるフランス語普及と教育」の報告、並びにフランス植民地主義におけるフランス語の普及の諸問題を日本人として考察することの意義を検討する。
シンガポール夏期大学報告単独発表ペダゴジーを考える会1998.1フランス政府ならびにASEAN文相機構が主催するシンガポール夏期大学の報告。フランス語教育研修における位置づけとテーマであった「文化的アイデンティティ」の諸相を検討する。
フランコフォニー:教室での使用法単独発表関西フランス語教育研究会1998.3様々な資格でフランス語を使用する社会言語学的・地政学的・歴史的運動体としてのフランコフォニーの提示、ならびにそれをフランス語教育へ統合することの意義、さらにその具体的教授法の可能性を報告する。
教員養成と再教育研修シンポジウム(パネラー:Louis Benoit、伊川徹、中村啓佑)フランス語教育を考える集い1997.121994−1995にかけて行ったCREDIFでの職業訓練官研修の報告を通じて、日本におけるフランス語教員養成と再教育研修の課題を検討する。
なぜフランス語を学ぶ・教えるか?何のためのフランス語教師か?単独発表CEL関西1997.12なぜフランス語を学ぶのか、なぜフランス語を教えるのかを、1)フランス語のイメージ、2)地政学から見たフランス語、3)フランス語学習目的の類型、4)日本人フランス語教師の役割から考察した。とくに教師の役割を旅行ガイドと比較し、またアイデンティティの確立という観点から問題を深めた。
Chansons francaises au service de la renovation de l'image de la France単独発表関西フランス語教育研究会1997.3『ヌーヴェル・シャンソンによる現代フランス語スケッチ』Nouvelle Generation Francaise 2にもとづき、現代日本社会におけるフランスの表象の刷新の可能性と方向性をシャンソンを通じて検討する。
Exploitation pedagogique de la chanson francaise単独発表関西フランス語教育研究会1996.3文化能力を高めるコーパスとしてのシャンソンの可能性を探究する。
CREDIF通年研修報告−フランスの対外言語政策の歴史的展開単独発表ペダゴジーを考える会1996.2戦後フランス政府の展開してきた対外言語政策を振り返り、その軌跡にCREDIFの果たしてきた役割を位置づけると共に、日本に対する言語政策の可能性を検討する。
Chanson francaise et FLE単独発表第9回獨協大学フランス語教授法研究会1995.11音声資料としてだけではなく、映像資料としてのシャンソンの学習活動への統合を考察する。
シャンソンと外国語としてのフランス語(アトリエ、3回)単独発表フォントネ/サンクルー高等師範学校付属フランス語普及教育センター(CREDIF)主催ラ・ロシェル夏期研修会1995.7.19-27シャンソンを学習活動に統合するときの基準となるシャンソンの類型化、および練習問題の類型化を提示する。
シャンソンを使った教材について共同発表(藤井宏尚)ペダゴジーを考える会1993.12シャンソンを素材とした教材の制作過程ならびに学習活動に対する課題を解明する。

翻訳等

題名単著・共著発表誌・機関発行年概要
ターハル ベン ジェルーン 著『おとなは子どもにテロをどう伝えればよいのか』 単著柏書房202202 p.
エラレチアナ・ラザフィマンディンビマナナ著「学校は多言語主義を受容するか-カナダ,フランス,ニューカレドニアでの体験から考える-」単著L'Arche(明治大学大学院仏語仏文学研究会)2021
マルティンヌ・プレッチェル著『異文化間教育』単著白水社(文庫クセジュ)175 p2021
ロラン・ガジョ 「複言語主義,その社会的課題と教育上のリソース」単著『言語政策』第8号 pp. 53-622012.3本論文は複言語主義の課題を集団,個人,学校のレベルから考察し,複言語教育学のアプローチを検討し,世界化の中での複言語主義の価値を解明する。
クロード・ジェルマン「カナダの言語状況について」単著『言語政策』第9号 pp. 190-2042013.3本論文は,バイリンガリズムに基づく公用語政策,第2言語としてのフランス語,先住民の言語,移民の言語の位置づけを通じて,カナダの言語事情を明らかにする。
ベル=アベス・ネダール「バベルの塔の神話とアルジェリアの多言語状況:その将来を考える」単著『言語政策』10 号 pp.185-197.2014.3
ジャン=クロード・ベアコ「ヨーロッパの移民からフランスの移民までー多元的社会と多元的アイデンティティをめざして」単著『人環フォーラム』n. 34, pp. 42-472015.3
ルイ=ジャン・カルヴェ、『言語政策とは何か』単著(三浦信孝解説)白水社(文庫クセジュ)2000.7「国語」や「標準語」はどのようなメカニズムから作り出されるのか、本書は社会言語学の分野で20世紀後半に誕生をみた言語政策という新しい考え方を紹介し、その科学的実践方法を具体的に詳しく解説することで、言語と社会の関係を考察するための明快な視座を提供する。
アントワーヌ・メイエ著 西山教行訳『ヨーロッパの言語』,単著岩波文庫2017
ルイ=ジャン・カルヴェ『言語戦争と言語政策』共訳(砂野幸稔+今井勉+西山教行+佐野直子+中力えり,第8章と第9章を担当)三元社,308 p.2010欧米型「多言語主義」があたかもアプリオリに肯定的な価値として称揚される現在、言語について語ることの政治性と世界の多言語性が孕む緊張を鋭く描き出し、そうした自明性そのものに、あらたな問い直しをせまる社会言語学の「古典」。
アンリエット・ヴァルテール,「ヨーロッパ諸言語の中にみるフランス語」単著新潟大学言語文化研究、第9号、pp.205-2102003.12フランス語の形成を歴史的に解き明かし,現代においても他言語との接触により豊穣になる言語の様相を平明に語る
エルヴェ・アダミ著「フランスにおける移民の言語統合と言語教育-歴史や制度,および言語教育からの考察」単著松岡洋子・足立祐子編『アジア・欧州の移民をめぐる言語政策』分担執筆 ココ出版, pp.135-1622018
クロード・ジェルマン  言語教育学の現在の地位について単著平成15年度採択特色GP報告書「外国語教育の再構造化:自律学習型CALLと国際的人材養成」京都大学高等教育研究開発推進機構 pp. 239-272.2007.3本稿は,フランス語教育学,あるいは言語教育学が人文科学においてどのような学問的位置を取り得るかを主題化したもので,認識論的次元において,教育内容,学習者,教師の関係を,カリキュラム論,習得論,教育論の観点から整理する。
クロード・トリュショ 著 『多言語世界ヨーロッパ―歴史・EU・多国籍企業・英語』共訳(西山教行, 國枝孝弘, 平松尚子)大修館書店2019
ジャン=クロード・シュヴァリエ、「フランス・ヨーロッパ・多言語主義」単著新潟大学言語文化研究、第8号、pp.195-2032002.12フランス語の形成の歴史をたどりつつ、現代フランス社会におけるフランス語政策を多言語主義の視点から分析し、ヨーロッパの言語教育の現状を考察した。
ジャン=クロード・ベアコ著「ヨーロッパにおける成人移民の言語的統合について-質の高い移民教育のため」単著松岡洋子・足立祐子編『アジア・欧州の移民をめぐる言語政策』分担執筆 ココ出版, pp. 232-2532018
アンヌ=マリー・ガラの語る「私の小説」単著新潟大学経済学年報第27号、pp. 209-2212003.1小説家がこれまでの人生を振り返り、自らの作品との関連を考察し、小説とはなにかと考察した講演。
ドゥニ・ミュレール「旅するものの祖国」単著神学ダイジェスト1994年冬季号77, pp.86-1011994.12現代社会における移民の倫理的・神学的意義に関する考察。
フランス国際放送RFI制作 フランス語教育番組 Dites-moi tout 1 & 2 日本語版制作翻訳共同制作(長野督)Radio France Internationale1995.1基礎フランス語に基づく初級向けラジオ放送教材。
フランソワ・グロジャン 著『バイリンガルの世界へようこそ -複数の言語を話すということ』西山教行 監訳,共訳者(石丸 久美子,大山万容,杉山香織)勁草書房,248p2018
ルイ=ジャン・カルヴェ、「言語生態学の重層的<中心・周辺・モデル>」単著『言語帝国主義とは何か』、藤原書店, pp 27-382000.9世界の諸言語をステータスの観点から類型化し、言語を中心言語と周縁言語と多層的表象として提示し、グローバリゼーションの中での言語の将来を考察する。

その他

論文・記事等名単著・共著発行所・発行誌発行年概要
短信 CEFRの増補版計画について単著『言語政策』14号, pp. 77-802018
書評『多言語主義社会に向けて』単著『英語教育』2018年3月号, p.902018
CEFRの増補版計画について単著『英語教育』2017年12月号, p.962017
Mot du president de la SJDF - Enfin le temps est venu !単著Revue japonaise de didactique du français, vol. 12, n. 1 &2, pp. 3-42017
新刊紹介 欧州評議会言語政策局 著,山本冴里 訳(2016)『言語の多様性から複言語教育へ—ヨーロッパ言語教育政策策定ガイド』,くろしお出版,244頁単著『言語政策』13号, pp. 153-1562017
ミラー「五輪通訳ボランティア?」単著東京新聞2016.7.21
ミラー「英語教師は複合的能力を」単著東京新聞2015.6.27
書評 寺沢拓敬 著「日本人と英語」の社会学 −−なぜ英語教育論は誤解だらけなのか単著『英語教育』2015年5月号, pp. 90-912015.5
外国語教育研究学会にとっての国際化と対外発信の戦略 ―日本フランス語教育学会のケースをもとにして―単著WINPEC Working Paper Series (早稲田大学現代政治経済研究所) No. J14072015.1
言語的多様性,他者性への招き単著ヨーロッパ日本語教師会Newsletter 第52号2014.7
なぜ初修外国語を学ぶのか単著教養・共通教育 vol. 19, pp. 9-102014新入生に向けて,初修外国語を学習することの意義についての考察。
Allocution Au nom du plurilinguisme et du dialogue interculturel単著l'Arche, 24, pp. 15-192013.12.30芸術文化勲章シュヴァリエ級受勲に当たって,複文化主義・異文化文化間対話をめぐる挨拶
ミラー「教師の海外研修に賛成」単著東京新聞2014.1.8東京都の英語教師の海外研修の意義について。
Vu du Japon : aux marges de la SIHFLES単著25e anniversaire, CIEP, Sèvres 14 décembre 20122012.12SIHFLESの設立25周年を記念して,日本から見たSIHFLESの学術的意義を述べた。
「フランス小説に描かれた日本」「特別図書紹介」単著京都大学人環・総人図書館報「かりん」n. 5, pp. 10-11.2012.12「フランス小説に描かれた日本」シリーズ第1期,2期の紹介。
ミラー「大学の規制緩和 総括を」単著東京新聞2012.11.10高等教育政策の総括を求める論評。
書評:成毛眞(2011)『日本人の9割に英語はいらない-英語業界のカモになるな!』単著Revue japonaise de didactique du français, vol. 7, n. 2, Etudes françaises et francophones pp. 142-1452012成毛眞(2011)『日本人の9割に英語はいらない-英語業界のカモになるな!』
Mot du nouveau vice-président de la SJDF : Vers une association plurilingue et interculturelle単著Revue japonaise de didactique du français, vol. 7, n. 1, Etudes didactiques, p. 82012日本フランス語教育学会副会長としての就任の挨拶
フランス語教育は「文化」をどのように語るか単著Rencontres, n. 20, (関西フランス語教育研究会), pp. 99-100.2011関西フランス語研究会 シンポジウム「異文化理解と外国語教育—大学における教養主義教育はどこに行く?—L’enseignement des langues étrangères et l’interculturelに報告。
外国語教育と複言語主義単著『外国語教育フォーラム』(金沢大学外国語教育研究センター紀要)第5号 pp, 3-132011『ヨーロッパ言語共通参照枠』を特徴付けている複言語・複文化主義を中心に,ヨーロッパにおける言語教育政策の概要を紹介し,日本への示唆を検討した。
災禍の中のことばの力単著日本言語政策学会会報第17号 pp. 1-2.2011東日本大震災に関わる言語問題を提起したコラム記事。
書評:Division des politiques linguistiques (2009), Plateforme de ressources et de références pour l’éducation plurilingue et interculturelle単著Revue japonaise de didactique du français, Études didactiques, vol. 5, n. 12010Plateforme de ressources et de références pour l’éducation plurilingue et interculturellの書評
書評:『EUの言語教育政策』単著『英語教育』2010年11月号 pp. 94-95.2010『EUの言語教育政策』の書評
多言語主義から複言語主義へ:ヨーロッパの言語教育思想の展開と深化単著『同志社時報』 n. 129, pp. 44-51.2010.3ヨーロッパにおける多言語主義から複言語主義への発展をたどり,この言語教育思想が日本の言語教育にどのような意味や示唆をもたらしうるかを検討した。
学会の設立から学界の構築へ:フランス語教育をめぐる展開と展望単著『朝鮮語教育』第4号, pp. 88-91.2009.3フランス語教育・研究学界の形成から現在に至る動向と課題を検討した。
人はなぜ外国語を学ぶか単著『総合人間学部広報』No. 43,pp. 6-7.2008.1言語学習の根拠や目的について,外国語教育学や言語政策はどのような考察をもたらすことができるのか,その課題を概観した。
『欧州共通参照枠』をどのような文脈に位置づけるか単著『ドイツ語教育』13,pp. 101-1022008.1「日本独文学会ドイツ語教育部会シンポジウム『欧州共通参照枠』と日本の複数言語教育」における発表報告の趣旨。
国際フォーラム「多極的世界観の構築と外国語教育」報告共著(大木 充)『ふらんす』2008年8月,pp. 42-43.20082008年6月20日に京都大学で開催された国際フォーラム「多極的世界観の構築と外国語教育」の報告記事。
英語は唯一の国際語か? 書評 ジャン=ブノワ・ナドー ,ジュリー・バーロウ,『フランス語のはなし :もうひとつの国際共通語』単著『英語教育』2008年8月号 p. 912008ジャン=ブノワ・ナドー ,ジュリー・バーロウ,『フランス語のはなし :もうひとつの国際共通語』の書評。
書評:De´le´gation a` la langue francaise de Suisse romande et autre (2005), L'inte´gration des migrants en terre francophone : Aspects linguistique et sociaux, (フランス語圏スイス・フランス語代表部など,『フランス語圏地域への移住者の統合―言語的・社会的局面からの考察』)単著『言語政策』4, pp. 79-822008De´le´gation a` la langue francaise de Suisse romande et autre (2005), L'inte´gration des migrants en terre francophone : Aspects linguistique et sociaux, (フランス語圏スイス・フランス語代表部など,『フランス語圏地域への移住者の統合―言語的・社会的局面からの考察』)の書評
共和国的統合のための移住者への言語教育の現在―受入統合契約の導入とその課題―単著『移住者と受け入れ住民の多文化的統合を視座とした共通言語教育』科学研究費補助金基盤研究(B)(1)報告書,pp. 123-134.2008フランスの成人移民に対するフランス語教育政策について,受け入れ統合契約の導入を中心に検討分析した。
出版物紹介:BALLY Charles (2004), La crise du francais: notre langue maternelle a` l’e´cole単著Revue japonaise de didactique du francais, vol. 2, n. 1, Etudes didactiques, pp.331-3322007.1Charles BALLY著, La crise du francais: notre langue maternelle a` l’e´coleの出版物紹介
書評: BLANCHAR Pascal, BANCEL Nicolas, LEMAIRE Sandrine(2005), La fracture coloniale : La socie´te´ francaise au prisme de l'he´ritage colonial単著Revue japonaise de didactique du francais, vol. 2, n. 1, Etudes francophones, pp.82-85.2007.1BLANCHAR Pascal, BANCEL Nicolas, LEMAIRE Sandrine編,La fracture coloniale : La socie´te´ francaise au prisme de l'he´ritage colonialの書評
書評:BYRAM, Michael (coordination), (2003), La compe´tence interculturelle単著Revue japonaise de didactique du francais, vol. 2, n. 1, Etudes didactiques, pp.307-311.2007.1Michael BYRAM,編, La compe´tence interculturelleの書評。
書評ルイ=ジャン・カルヴェ,砂野幸稔訳,『言語学と植民地主義:ことば喰い小論』単著『言語政策』3,  pp. 97-99. 2007.6ルイ=ジャン・カルヴェ著『言語学と植民地主義:ことば喰い小論』の書評。
やさしさについて単著Zefiro (カトリック京都司教区西ブロック広報誌)vol. 14, p. 102007
複言語主義の輸入は可能か単著Rencontres, n. 20, (関西フランス語教育研究会), pp. 65-66.2006.7シンポジウム「複言語主義:言語教育の発展のために」(野崎次郎:司会、杉谷眞佐子:ドイツ語、波田野節子:朝鮮語、内田慶市:中国語)の報告。
書評:BEACCO Jean-Claude, BYRAM Michael, (2003), Guide pour l'e´laboration des politiques linguistiques e´ducatives en Europe : de la diversite´ a` l'e´ducation plurilingue, version inte´grale共著(尾崎真佐子・雪丸尚美)Revue japonaise de didactique du francais, vol. 1, n. 1, Etudes didactiques, pp. 185-189. 2006.7 BEACCO Jean-Claude, BYRAM Michael, (2003), Guide pour l'elaboration des politiques linguistiques e´ducatives en Europe : de la diversite´ a` l'e´ducation plurilingue, version inte´graleの書評.
書評 MIRAS Michel-Patrick de, La classe d'initiation au francais pour enfants non francophones (CL. IN.), (ミッシェル=パトリック・ド・ミラ、『非フランス語話者児童に対するフランス語入門クラス』)単著『言語政策』2, pp. 143-147.2006.3MIRAS Michel-Patrick de, La classe d'initiation au francais pour enfants non francophones (CL. IN.)に関する書評.
書評 竹蓋幸生・水光雅則 編、『これからの大学英語教育:CALLを活かした指導システムの構築』単著Etudes didactiques du FLE au Japon, n.15, pp. 92-95.2006.5竹蓋幸生・水光雅則 編、『これからの大学英語教育:CALLを活かした指導システムの構築』書評
Les objectifs et les finalite´s de l'enseignement/apprentissage des langues e´trange`res : le cas du francais単著第19回獨協大学フランス語教授法研究会報告, pp. 44-462006.3フランス語学習の目的・目標を、経済的、制度的要因、職業的、教育的、異文化間的要因に類型化し、学習者に学習の意義そのものへの目覚めを促す方策を考察した。
出版物紹介PORCHER Louis, FARO-HANOUN Violette, Politiques linguistiques.単著『フランス語教育』,第33号, pp.155-157.2005.7PORCHER, FARO-HANOUN共著, Politiques linguistiquesの書評.
海外学会報告XXXVe Rencontres de l'ASDIFLE単著『フランス語教育』,第33号, pp. 168-170.2005.72004年10月に開催され, es me´tiers du FLEをテーマとしたASDIFLEの第35回Rencontresの参加報告記事.
海外学会報告Journe´e d’e´tude de l’ACEDLE単著『フランス語教育』,第33号, pp.171-172.2005.72004年11月に開催され, Didactique des langues et LMDをテーマとしたACEDLEの研究集会への参加報告記事.
都市の中の観想単著カトリック寺尾教会広報誌「てらお」2005年御復活号、 pp. 14-15.2005.3パリに活動するエルサレム修道会をめぐる随筆。
書評:ジャン=フランソワ・ゲリー,「Ci vediamoパリでまた逢おう」、鈴木千枝子,『美しい島』、師岡カリーマ・エルサムニー,『アラビア語のかたち』,三浦信孝編,『近代日本と仏蘭西:10人のフランス体験』,単著『ほんのこべや』(新潟大学生協書評誌)第28号2005年, pp. 38-42.2005.4ジャン=フランソワ・ゲリー,「Ci vediamoパリでまた逢おう」、鈴木千枝子,『美しい島』、師岡カリーマ・エルサムニー,『アラビア語のかたち』,三浦信孝編,『近代日本と仏蘭西:10人のフランス体験』,の書評。
comptes-rendus : SOURRISSEAU Jocelyne, Bonjour / Konichiwa : pour une meilleure communication entre Japonais et Francais,単著Le francais dans le monde, n. 336, 2004, p..752004.11-12SOURRISSEAU Jocelyne著,Bonjour / Konichiwa : pour une meilleure communication entre Japonais et Francaisの書評記事。
オリンピックと言語戦争単著日本言語政策学会会報第4号, p. 2.2004.1アテネオリンピックにおいて,フランス語がどのように使用されてきたのか,その経緯と評価に関するエッセイ。
書評:日本フランス語教育学会編『フランス語で広がる世界:123人の仲間』,竹沢尚一郎,『表象の植民地帝国:近代フランスと人文諸科学』単著『ほんのこべや』(新潟大学生協書評誌)第27号2004年, pp. 11-13.2004.1日本フランス語教育学会編『フランス語で広がる世界:123人の仲間』,竹沢尚一郎,『表象の植民地帝国:近代フランスと人文諸科学』の書評。
出版物紹介 SAINT-ROBERT Marie-Josee de, La politique de la langue francaise単著『フランス語教育』32, 2004年, pp. 165-1662004.7SAINT-ROBERT Marie-Josee de, La politique de la langue francaiseの書評。
書評:津田幸男,『英語支配とは何か:私の国際言語政策論』,ヴェルシャーヴ,『フランサフリック:アフリカを食いものにするフランス』単著『ほんのこべや』(新潟大学生協書評誌)第26号2004年春,pp. 27-29.2004.4津田幸男,『英語支配とは何か:私の国際言語政策論』,ヴェルシャーヴ『フランサフリック:アフリカを食いものにするフランス』に関する書評。
書評:ジョリヴェ,『移民と現代フランス:フランスは「住めば都」か』,軍司泰史,『シラクのフランス』単著『ほんのこべや』(新潟大学生協書評誌)第25号2003年秋,pp. 23-25.2003.12ジョリヴェ,『移民と現代フランス:フランスは「住めば都」か』,軍司泰史,『シラクのフランス』の書評
2002年度活動報告(Rapport d'activites)単著『フランス語教育』31, 2003, pp. 142-1452003.3日本フランス語教育学会の2002年4月より2003年3月までの活動報告
Colloque internationale _ La didactique des langues face aux cultures linguistiques et _ducatives _報告単著『フランス語教育』31, 2003, p. 1412003.5パリ第三大学主催、「諸言語・教育文化に直面する言語教育学」国際コロックに関する報告。
国際交流マネジメントに関する研究:フランコフォニーの成立と展望単著平成14 年度新潟大学プロジェクト推進経費報告書「自治体のニューパブリックマネジメント論の適用による地域振興に関する学際的総合研究」pp. 73-852003.3国際交流マネジメントに関する研究の一環として、国家間の国際交流の一環との視点から、フランコフォニーの成立と今後の展望を考察した。
書評『わたしの外国語学習法』、『語り継ぐヨーロッパ統合の夢:ローマ帝国からユーロ誕生まで』単著『ほんのこべや』(新潟大学生協書評誌)24号, pp.32-332003.4L.カトー、『わたしの外国語学習法』C.オクラン、『語り継ぐヨーロッパ統合の夢:ローマ帝国からユーロ誕生まで』の書評
Article Japon , Francophonie sans frontiere共著(三浦信孝)L'Annee Francophone Internationale 2003, pp. 312-31320022002年の日本におけるフランス語関連行事の報告
研究ノート「国際交流マネジメントとは何か」単著平成13年度新潟大学プロジェクト推進経費報告書「自治体のニューパブリックマネジメント論の適用による地域振興に関する学際的総合研究」pp. 131-1452002.11国際交流を関与者、研究者などの観点から類型化し、「国際交流」「国際交流マネジメント」「国際交流マネジメント研究」の構造を探り、今後の理論的枠組みの構築を試みた。
『フランスの社交と法』単著『ふらんす』2002年10月p.852002.1大村敦史、『フランスの社交と法』の書評。
La formation permanente au Japon単著Le francais dans le monde, n.3182002.92001年10月に日本フランス語教育学会の実施したシンポジウム「生涯教育としてのフランス語教育」の報告文。
書評『ハイチ、目覚めたカリブの黒人共和国』、『出る杭は打たれる』単著『ほんのこべや』(新潟大学生協書評誌)第23号、p.25-272002.1鈴木文則『ハイチ、目覚めたカリブの黒人共和国』、レノレ『出る杭は打たれる』の書評。
出版物紹介Documents pour l'histoire du fran_ais langue etrangere ou seconde, n. 25, L'enseignement et la diffusion du francais dans l'empire colonial francais. 1815-1962 :単著『フランス語教育』30, pp.140-1412002.5「外国語として、ならびに第二言語としてのフランス語史国際学会」の学会誌の書評。フランス植民地帝国におけるフランス語普及・教育に関する研究論文を掲載したもの。
現代フランス研究会活動報告単著フランス語教育30, pp.160-163 (レフェリー制雑誌)2002.5現代フランスの社会文化を学際的観点から研究することを目指して2001年に結成された現代フランス研究会の活動報告。
Comment promouvoir le francais au Japon ?共著『フランス語教育』30, pp.124-132 (pp.124-125を執筆)2002.52001年6月1日に実施された、日本フランス語教育学会・日本フランス語・フランス文学会共催おシンポジウム「フランス語教育の振興について」に関する報告。
書評、『フランス 新男と女』、『日本海が見える公園』単著『ほんのこべや』(新潟大学生協書評誌)第22号、p.23-242002.4ジョリヴェ『フランス 新男と女』、鈴木千枝子『日本海が見える公園』の書評
フランスを知るためのブックガイド単著『ふらんす』2002年4月、pp.42-442002.4入門者向けのフランス関連の書評
Comment promouvoir le fran_ais au Japon ?単著Le francais dans le monde, n.31820012001年6月1日に実施された、日本フランス語教育学会・日本フランス語・フランス文学会共催おシンポジウム「フランス語教育の振興について」に関する報告。
異文化共生の土地をたずねて単著新潟大学学報2002.5「外国語として、ならびに第二言語としてのフランス語史国際学会」にあたりイタリアのパレルモを訪問したときの訪問記。
書評、『大国フランスの不思議』単著『ほんのこべや』(新潟大学生協書評誌)第21号、p.282001.11山口昌子著、『大国フランスの不思議』の書評。
ナントの町と歴史と単著Campus Forum, n. 141 (新潟大学広報誌)2001.7ナントの町、歴史ならびに、ナント・マネジメントスクールの紹介記事。
フランス語をめぐる言語と国家の問題について、「フランス語普及と精神の征服:フランス植民地主義の一断面」共著:工藤進、伊藤直哉とのシンポジウム報告『フランス語学研究」、第35号、pp.104-109(フランス語学会)2001フランス植民地主義を特徴づける同化主義は「文明化の使命」に支えられ、植民地支配に貢献する手段としてフランス語普及を正当化した。とりわけ、フランス人や、フランス語を愛させることを目指す「精神の征服」こそ植民地支配の恒久化に寄与する点で言語教育の究極目的であることを検証した。
書評、『英語はいらない!?』単著『ほんのこべや』(新潟大学生協書評誌)第19号、pp.17-182001.4鈴木孝夫著、『英語はいらない!?』の書評
書評、『世紀末パリに暮らす』単著『ほんのこべや』(新潟大学生協書評誌)第18号、p. 172000.4.山中啓子著、『世紀末パリに暮らす』の書評。
フランス語教授法か?フランス語教育学か?単著第13回獨協大学フランス語教授法研究会報告, p.752000.3フランス語教授法とフランス語教育学の学的概念の比較に基づき、現代日本のフランス語教育を取り囲む状況を考察する。
De la specialisation des didactiques共著(G. Vignier, H. Besse, M. Reinfried, H. Christ, N.-A. Tran, N. Miuraとの座談会)Le francais dans le monde, n. 3021999外国語としてのフランス語教育学および第二言語としての教育学の統合と教員養成に関する紙上シンポジウム
Sel de la terre au Japon単著Spiritus, n.1511998.6現代日本社会における宗教事情の分析、とりわけカトリック教会の存在を宗教的・社会的観点より分析、考究する。
フランコフォニー:教室での使用法単著関西フランス語教育研究会 12, pp. 40-41.1998
フランスで見たカトリシズムの今ー第12回ワールド・ユース・デイから考える単著『福音宣教』1998年2月号、3月号1998.2, 3カトリック教会主催の第十二回世界青年の日を,現代フランス社会における社会現象として宗教的・社会的観点より分析し,現代フランスの宗教事情を解明し,多文化社会としてのフランスにおけるカトリシズムの果たす社会的役割を考察した。
Chansons francaises au service de la renovation de l'image de la France単著関西フランス語教育研究会111997.11『ヌーヴェル・シャンソンによる現代フランス語スケッチ』Nouvelle Generation Francaise 2にもとづき、現代日本社会におけるフランスの表象の刷新の可能性と方向性をシャンソンを通じて検討。
Fiche pratique : Juste apres共著(Jean-Claude Demari)Le francais dans le monde, n. 292, pp. v-vi1997.1Jean-Jacques Goldman, Juste apres を教材として利用するにあたっての、音楽的アプローチ、テキスト解釈の技法の提示。
Exploitation pedagogique de la chanson francaise単著フランス語教育研究会10, pp.28-28bis1996.1Chansons francaise d'hier et d'aujourd'huiに関連し、シャンソンを用いて文化能力の形成を考察する。
フランス語メディアサーフ世界大会の巻:サーバーキャフェ・メニュー単著『ふらんす』(白水社)pp. 41-421996.8国際フランス語教授連合世界大会におけるメディア・サポートの紹介
仏蘭西流行歌最新事情単著『別冊ふらんす』1996年版フランス語入門(白水社),pp.78-801996.4ラ・ロッシェルでの音楽祭「フランコフォリー」についての報告
Dites-moi tout ! おしゃべりフランス語指南共著 (Alain Teston, Gerard Kahn)『ふらんす』(白水社)1996.4-1997.3「基礎フランス語」にもとづく初級者向け外国語としてのフランス語教材。話し言葉の学習を特徴とする。
Chanson francaise et FLE単著『第9回獨協大学フランス語教授法研究会報告』, pp.72-731996.3シャンソンをフランス語教育に導入するにあたっての言語上・文化上の問題点、ならびに言語能力・文化能力の獲得へ向けての目標を解明した。
Chansons Francaises d'Hiers et d'Aujourd'hui(ヴィデオカセット及びマニュアル)単著(序文:Louis-Jean Calvet)フランス外務省1995.150 ̄60年代の歌手と現代の歌手のアンソロジー。シャンソンの教育的利用に関する類型学的研究と実際例を掲載。CREDIFのプロジェクトの一環.